いよいよ“佳境”な感じになってきました。

1500機超が製造

 1969年の初飛行以来「ジャンボ・ジェット」の愛称で半世紀以上にもわたり製造され続けたボーイング747シリーズ。この最終号機となる、747-8F「N863GT」が、現地時間2022年12月18日に初飛行しました。


ボーイング747最終号機「N863GT」(画像:ボーイング)。

 747は1968年9月にシリーズ初号機が完成。導入後は世界中の航空会社で採用され、その比類無き収容力から海外旅行の大衆化に大きな貢献を果たしました。また、日本でもJAL(日本航空)やANA(全日空)が主力機として導入していたほか、現在でもNCA(日本貨物航空)がこの機を使用しています。同シリーズのこれまでの生産機数は1574機と記録されています。

 747最終号機「N863GT」は、アメリカの貨物専用航空会社、アトラス航空向けの貨物専用機747-8F。このモデルは2010年に初飛行し、先代モデルである「747-400」とくらべ、胴体を約5.7m大型化するなどの設計変更が図られた最終派生型です。

 航空機追跡サイト「フライトレーダー24」によると、最終号機の初飛行はボーイング社のエバレット工場発着で約1時間実施されたとのこと。同機はペイントや試験を経て2023年1月から2月に、アトラス航空に納入される予定です。

【映像】色、まだ塗られてません! 747最終号機に肉薄!(78秒)