部隊の体制変更が関係しているとか。

ヒグマや羽根がデザインのモチーフ

 航空自衛隊千歳基地は2022年12月1日、第2航空団向けの新たなマークが完成し、その報告会を行ったと、公式ツイッターで発表しました。

 新マークは「中心にヒグマを配置し、背中の2枚の羽根で2空団、下部の2枚の羽根は、第201、第203飛行隊を表しています」とのこと。ツイッターではマークの意匠と共に、それを尾翼に描いたT-4練習機の画像も公開していました。


千歳基地に所在する第2航空団の新マーク(画像:航空自衛隊)。

 これに対し、SNS上では「飛行隊ごとのシンボルマークはもうないのですか??」や、「F-15のエンブレムも変更されていくのかな?」「新しい飛行隊を設立するということでしょうか?」などといった疑問の声も。

 そこで、今回発表された新マークはどういう扱いなのか、第2航空団司令部管理部広報室に聞いてみたところ、次のような回答でした。

 そもそも第2航空団の隷下には、第201と第203の2個飛行隊があります。それぞれの部隊はF-15J戦闘機を装備し、領空防衛などの任務にあたっていますが、これまで支援用としてT-4練習機も少数ずつ各々の飛行隊で運用していました。

 それを止め、双方の飛行隊に分散配備されていたT-4を今後は第2航空団の直轄機として一括運用していくそう。それに合わせ新たなマークを作り同機に描いたといいます。

 そのため、この新マークは基本的にはF-15J(複座のF-15DJ含む)戦闘機には用いないとのことでした。

 第2航空団所属のT-4練習機は、人員輸送や連絡飛行などで他基地に飛来することもあるため、今後は北海道外の航空自衛隊基地でも見られるようになるかもしれません。