有楽町線の地上道路「要町通り〜新大宮バイパス」工事進捗は? “環八アンダーパス”見えてきた
環七から川越街道まで、東京メトロ有楽町線の地上部をつなぐ都市計画道路が整備中です。どこまで完成しているのでしょうか。
小竹向原付近で途切れた幹線道路
山手通り(環6)と環七通りをつなぎ、池袋駅西側の重要な東西軸を担っている、要町通り。しかし環七通りの武蔵野病院前交差点から先は道路が繋がっていません。地下には東京メトロ有楽町線が走っており、小竹向原〜平和台〜地下鉄赤塚を経て川越街道に合流する形となっています。
その有楽町線の地上部に、都市計画道路「補助35・36号線」の事業が進行中です。完成すれば要町通りからそのまま新大宮バイパスへ直結予定。有楽町線と同様に、池袋から郊外方面への、川越街道に代わる幹線道路となります。現在、この都市計画道路はどこまで計画が進んでいるのでしょうか。
平和台の環八通りをくぐるアンダーパス(乗りものニュース編集部撮影)。
●環七通り〜板橋・練馬区境
武蔵野病院前交差点から西へ約200mすすむと、板橋区・練馬区の境界があります。そこまでの板橋区内約200mについては、工事の最初の段階である側溝設置工事がはじまっています。
●区境〜氷川台
用地買収が完了しておらず、街路工事は始まっていません。2022年度当初の時点で、用地取得率は8割となっています。氷川台駅東側の石神井川にかかる橋が先行して工事開始し、現在は両岸の橋台のコンクリート打設作業が進められています。
●氷川台〜平和台
氷川台駅からは、都道441号を拡幅する形となります。都道441号は環七通りの新桜台駅から北上してくる道路。狭隘な生活道路ですが交通量が多く、環七から環八にかけて、車が連なる風景となっています。用地取得率は8割程度で、立ち退き済みの用地はフェンスで囲われるか、駐車場として暫定利用されている風景が目立ちます。
●平和台〜新大宮バイパス
平和台駅周辺では、環八通りをアンダーパスする巨大なトンネルが、ほぼ完成状態となっています。そこから西側は街路幅を確保したまま、2車線で暫定開通済み。将来の拡幅スペースは歩道などに転用されている状況です。そのまま川越街道に新大宮バイパス入口交差点で接続し、直進すればそのまま新大宮バイパスへ入る形です。
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現時点で大きな進捗を見せているのが平和台駅周辺で、アンダーパスが開通すれば環八を横断する信号渋滞の解消が期待されます。とはいえ、ネットワークとしての真価を発揮するためには、やはり環八〜環七の直結が必須となってきます。都は事業期間である2025年度末の開通をめざすとしていますが、まだ実際の開通めどを発表する工事段階には至っていません。