厳選！２歳馬情報局（2022年版）
第25回：オールマイデイズ

　国内外の重賞４勝。ＧＩでの好走歴もあるオーソリティ（牡５歳／父オルフェーヴル）の弟がデビューに向けて準備を重ねている。

　美浦トレセンの木村哲也厩舎に所属するオールマイデイズ（牡２歳／父リアルスティール）である。


重賞戦線で活躍しているオールマイデイズの兄、オーソリティ

　先にも触れた同馬の兄オーソリティは、2019年７月にデビュー。新馬、オープン特別と連勝を飾って、３戦目にはＧＩホープフルＳ（中山・芝2000ｍ）に挑んで５着と善戦した。

　３歳クラシックに出走することはなかったが、ＧII弥生賞（中山・芝2000ｍ）で３着に入ると、ＧII青葉賞（東京・芝2400ｍ）では２分23秒０の好タイムで快勝。秋には古馬相手にＧIIアルゼンチン共和国杯（東京・芝2500ｍ）を完勝した。

　古馬になってからも、重賞戦線で奮闘。アルゼンチン共和国杯で連覇を遂げると、続くＧＩジャパンＣ（東京・芝2400ｍ）ではダービー馬シャフリヤールを退け、三冠馬コントレイルに次ぐ２着と好走した。

　そして５歳となった今年、海外のＧIIIネオムターフＣ（サウジアラビア・芝2100ｍ）を勝利。Ｇ�汽疋丱ぅ掘璽泪�ラシック（UAE・芝2410ｍ）でも３着と健闘した。現在は骨折休養中だが、復帰してからの活躍が期待されている。

　また、母ロザリンドは名牝シーザリオの子。兄弟にはエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアなどＧＩ勝ちのある活躍馬がズラリと名を連ねる優秀な血筋だ。その分、周囲のオールマイデイズに対する期待は大きい。

　そのオーマイデイズについて、厩舎スタッフはどう見ているのだろうか。関東競馬専門紙のトラックマンが話を聞いてきた。

「オールマイデイズについて、スタッフは『体のバランスやフォルム、乗り心地から馬のよさを感じる』とのこと。気性面についても、『難しいところはなく、扱いやすい』という話でした」

　デビューについては現状、11月末の東京開催を考えているという。ただ、あくまで流動的とのことで、状態を見て確定していくようだ。

「馬体重は現在450kg〜460kgほどで、スタッフは『もうひとつ（体が）膨らんでほしい』と言っていました。兄オーソリティも若い頃は数をたくさん使えるタイプではなかったのですが、こちらも『ゆっくりと成長していくのでは』と見ています」

　名牝シーザリオからなる期待の血統馬オールマイデイズ。どんな走りを見せるのか、初陣を迎える日を楽しみにしたい。