Twitterは既存のアカウント名横に表示される青色のチェックマークである「認証済みバッジ」を、有料サービスであるTwitter Blueに組み込むことを計画しているとメディアに報じられてきました。そして新たに、政府・企業・著名人といった一部のアカウントには灰色のチェックマークを配布することで、「公式アカウント」であることを示すことをTwitterが計画していると報じられています。

Twitter’s solution for ruining verification is another check mark - The Verge

https://www.theverge.com/2022/11/8/23448184/twitter-verification-official-checkmark-gray-blue

Twitterがイーロン・マスク氏に買収されてから、すぐに「Twitterは認証済みバッジ有料サービスに組み込むことを計画している」と報じられました。続いて、マスク氏はTwitter上で認証済みバッジの有料化を示唆しており、計画に詳しい情報筋によるとTwitterは月額7.99ドル(約1200円)で新しいサブスクリプションプランを用意しており、このプラン加入者にのみ「認証済みバッジ」を配布することを計画しているとされています。

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この「認証済みバッジ」配布プランが公開されると、あらゆるユーザーが金銭を支払うことで青色のチェックマークを取得することが可能となります。そうなると、既存の青色チェックマークを取得している政府・企業・著名人のアカウントになりすますことが容易になってしまうことが危惧されていました。

しかし、Twitterのプロダクトマネージャーを務めるEsther Crawford氏は、「多くの人々から『Twitterの青色チェックマークがTwitter Blueの加入者に配布されるようになると、本物の公式アカウントをどのように区別すればいいのでしょうか?』という質問をいただいています。そこで、認証済みバッジ配布プランをリリースする前に、『公式』ラベルを導入することを発表します」とツイート。





さらに、「すでに認証済みバッジを獲得しているすべてのアカウントが『公式』ラベルを取得するわけではなく、このラベルを購入することはできません。公式ラベルを受け取ることができるアカウントは、政府の運用するアカウント、営利企業の公式アカウント、ビジネスパートナーのアカウント、主要メディアや出版社が運用するアカウント、一部の著名人が利用するアカウントです」「新しいTwitter BlueにID検証は含まれません。これはオプトインの有料サブスクリプションであるため、青色チェックマークと一部の機能へのアクセスを提供します。アカウントの種類を区別する方法を引き続き実験していきます」とツイートしています。





以下の画像の赤枠(上)にあるのが既存の青色チェックマーク(認証済みバッジ)で、赤枠(下)にあるのが灰色チェックマーク(公式ラベル)。



海外メディアのThe Vergeは「公式ラベルは購入することができません。つまり、誰がそれを取得するかを決めるのはTwitterということになります。そしておそらく、公式ラベル取得に向けて検証を要求できるようになるでしょう。なぜなら、Twitterは過去に認証済みバッジで同じように申請プロセスを採用してきたからです」と記しています。

なお、マスク氏は認証済みバッジを有料で配布するようになればなりすましアカウントが問題になる可能性があるという指摘に対して、「パロディだと明記しないなりすましアカウントは永久凍結する」という方針を打ち出しています。

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