米英の空母より洗練? フランス次期原子力空母のイメージCG公開 以前よりも現実的に
アメリカ製の早期警戒機も描かれるようになりました。
就役は「シャルル・ド・ゴール」退役の2038年を予定
フランスの造船企業であるナーバル・グループは2022年10月19日、フランス海軍の次期空母「Pa-Ng」の新たなイメージCGを公開しました。
すでに同国は、2020年12月に次期空母の推進方式を原子力にすると明言しており、そのときに最初のイメージCGを披露していますが、このたび公開したものは、2年前と比べて一層洗練されたものとなっているのが特徴です。
新たに公開された次期原子力空母のイメージCG(画像:ナーバル・グループ)。
たとえば艦橋などはアメリカのジェラルド・R・フォード級原子力空母に近似した形状に改められているほか、細かい部分のディテールが描かれるようになっています。
ほかにも以前のイメージCGでは、飛行甲板に並んだ艦載機は第6世代戦闘機「FCAS」(Future Combat Air System:将来戦闘航空システム)で揃えられていたのに対し、今回公開されたCGでは半分弱が既存の「ラファールM」戦闘機らしきものになっています。加えてアメリカ製のE-2D「ホークアイ」早期警戒機らしきものも描かれており、より現実的なものに修正されていました。
なお、計画中の次期空母は満載排水量約7万5000トン、全長約300m、最大幅約80mで、速力は27ノット(約50km/h)。乗員は約2000名で、新型のステルス戦闘機を30機搭載し、電磁カタパルトを装備するとのこと。
2022年現在、フランスは満載排水量約4万3000トンの原子力空母「シャルル・ド・ゴール」を運用しているものの、同艦が2038年に退役する予定のため、次期原子力空母は「シャルル・ド・ゴール」の退役と同年の2038年に就役する計画です。