島根の″砂まみれ″国道をバイパス 山陰道「益田西道路」いよいよ測量設計開始へ
島根県西部も着々と高速道路事業が進行しています。
飛砂が激しい区間をバイパス
益田西道路の完成イメージ(画像:国土交通省)。
国土交通省 浜田河川国道事務所は2022年10月14日(金)、島根県益田市で事業中の山陰道「益田西道路」について、測量設計に着手すると発表しました。11月13日には中心杭打ち式が行われます。
山陰道は鳥取県から山口県までの日本海沿岸部をむすぶ構想の高規格道路です。島根県内では東部の大部分が開通済みもしくは事業中。西部も益田市内の一部を除き事業中です。
そのうち益田西道路は、萩・石見空港に近い須子ICから西へのびる延長9.1kmの工区。2020年に事業化し、いよいよ工事に向けて、路線測量や詳細設計、用地取得などが進められていきます。
空港周辺では一部がすでに開通済みで、また山口・島根県境をまたぐ工区「益田・田万川道路」をはじめ、「益田道路」「三隅・益田道路」などが事業中。開通すれば、萩・石見空港の利便性が向上するほか、災害時の緊急輸送道路としての機能も期待されます。
また益田市内の国道191号では、沿岸区間で冬季を中心に飛砂がひどく、砂が道路上に溜まり通行に支障となっています。益田西道路のルートは山側を通るため、この影響を避けられるメリットもあります。