【武豊日記】ヤマニンゼスト
今週は菊花賞。19歳のときに初めて勝ったクラシックがスーパークリークの菊花賞で、まだ2年目でした。通算5勝をあげている相性のいいレースで、今年の参戦が32回目の騎乗だと、今朝、記者さんたちとの会話で教えてもらいました。これもなかなかの記録でしょう?
菊花賞5勝と好相性今年はヤマニンゼストとのコンビ。前走、神戸新聞杯が初めての騎乗でしたが、札幌で1勝クラスを勝ったとき(鷲頭騎手騎乗)に見ていて、今後走ってきそうだなと気になっていた馬でした。というのも、この馬の祖母マダニナを錦岡牧場の土井オーナーがフランスのセリで購入したときにその現場にボクもいたというご縁があったことも効いています。マダニナはレースでも活躍して、ボクが騎乗して2つぐらいは勝っているはずです。その後は牧場の基礎牝馬として血脈を支え、ついにはクラシック出走馬を生み出したのですから素晴らしいことではありませんか。
神戸新聞杯は、コースが空かなかったら終わりと腹をくくってのイン狙い。それがうまくいっての2着ではありましたが、馬ごみは平気ですし、距離が延びるのも歓迎。相手はさらに強くなりますが、人気薄の強みを活かす競馬をするつもりです。
明日発売のNumberは競馬特集号。ボクは凱旋門賞からの帰国直後にインタビューをお受けして、ドウデュースの今後や凱旋門賞についての思いをお話ししました。