特急「やくも」新型273系のデザイン決定 「沿線の風景に響き 自然に映える車体」に
計44両が導入されます。
特急「やくも」に導入する新型車両273系電車のイメージ(画像:JR西日本)。
JR西日本は2022年10月20日(木)、岡山〜出雲市間の特急「やくも」に導入する新型車両273系電車について、そのデザインを発表しました。273系は2024年春以降の営業運転開始を予定しています。
デザインコンセプトは「沿線の風景に響き 自然に映える車体、山陰の我が家のようにくつろげる空間」。株式会社イチバンセンと近畿車輌が手がけました。グリーン車は明るく空間の広がりを感じられる黄色をベースに、富と長寿の象徴とされる亀の甲羅をイメージした「積石亀甲」模様があしらわれています。亀にまつわる伝説や地名が多い山陰の文化・風土にちなみます。
普通車は沿線の山々をイメージした緑色がベース。古来から神事に用いられ、人を守る魔除けの意味もある「麻の葉」模様があしらわれ、沿線の自然や風土を演出しています。
また新たに「グループ席」を設置します。ここは向かい合える座席構成となっており、フラットにできるシート、大型テーブル、緩やかな仕切りが設置されています。大きな窓からの車窓も楽しめます。
273系は全部で44両(4両×11編成)が導入される予定です。新たに開発・実用化した、国内初となる「車上型の制御付自然振り子方式」により乗り心地の向上が図られるほか、大型荷物スペースの設置、座席間隔の拡大、車内Wi-Fiや全席コンセント、防犯カメラの設置、機器の二重系化など、サービス面・セキュリティ面も向上します。