JR蒲田駅直結の駅ビル「東急プラザ蒲田」で鉄道イベント「第2回 蒲田を走る電車まつり」が始まっています。目玉となるジオラマでは、思わぬ「新線」が実現する光景がありました。

節目を迎える蒲田駅で開催


「第2回 蒲田を走る電車まつり」の会場の様子(乗りものニュース編集部撮影)。

 2022年10月19日、JR蒲田駅直結の駅ビル「東急プラザ蒲田」で鉄道イベント「第2回 蒲田を走る電車まつり」が開幕しました。

 これは昨年から行われているイベント。蒲田にはJR・東急・京急の3鉄道会社が乗り入れており、鉄道とゆかりの深い街として、3社合同の「オール蒲田」で盛り上げていこうというのがきっかけです。さらに今年は鉄道150年、東急池上線100周年というメモリアルイヤーとなっており、一層力が入っているといいます。

 イベントの目玉として、7階イベントスペースでは大規模な鉄道模型ジオラマが展開されています。HOゲージは蒲田駅をイメージしており、3社の車両が互いに並走し街を周回します。その周囲にはNゲージの模型車両が所狭しと走っています。中心のジオラマ制作は、鉄道に関する専門カリキュラムを持つことで知られる、岩倉高校が担当。えちごトキめき鉄道・JR信越本線の直江津駅をモチーフに、国鉄情緒あふれる作品を作り上げています。

 開会挨拶で主催者代表の東急不動産 東急プラザ蒲田 総支配人の桑原克典さんは「鉄道とこの蒲田の街は切っても切れない関係です」と話した上で「もうひとつ、ここではJR蒲田駅と京急蒲田駅をつなぐ『蒲蒲線』の事業計画も進んでいます」と、鉄道新路線への展望も語っていました。

 それを反映しているかのように、先述の鉄道模型ジオラマをふと見ると、東急池上線と京急の車両が、同じホームに向かい合わせに停車している光景が。これはまさに、「蒲蒲線」が全線開業した場合に、大鳥居駅で見られるであろう未来の姿です。訪問客も「あ、蒲蒲線だ、あれ!」と思わず声を上げていました。

 あわせて蒲田の街の歴史を振り返るパネル展示や、グッズの販売が行われます。またイベント期間中の週末には、鉄道タレントなどによるトークショーなどの催しも開かれます。会期は10月30日(日)まで。入場は無料です。