大岡山駅に誕生したのには理由がありました。

東急のプロジェクトの一環

 東急目黒線・大井町線の大岡山駅ホームに、他の駅では見ないポスターやラベルがあちこち貼ってあります。


東急大岡山駅の「歩幅チェックライン」(乗りものニュース編集部撮影)。

 その内容は「歩幅を気にして歩いていますか?」「ご自身の歩幅を計ってみましょう!」というもの。ホームの床には、足跡のマークや目盛りが貼られています。これは一体何なのでしょうか。

 東急の広報にたずねたところ、これは2015年にスタートした「いい街 いい電車プロジェクト」の一環で設置されたものとのこと。このプロジェクトは「人々がイキイキと働き、快適に暮らし、楽しみのある街を実現する」のを目的としています。

 というのも、大岡山には駅ビル内に東急が経営する「東急病院」があるからです。そこで同年10月に「健康ステーション大岡山」プロジェクトがスタート。階段に消費エネルギーや応援メッセージを掲出したり、自販機に飲料ごとのカロリー表示を行ったり、トイレに便のセルフチェックができるポスターを掲示するなど、さまざまな取り組みを行っています。

 そのひとつとして、「歩幅チェック」も2017年3月から掲出開始。一般的な歩幅の目安は「身長-100cm」で、歩幅を広くすると歩く速度も上がり、カロリー消費が増加し、健康につながるといいます。

 その「身長-100cm」を実践するために、ホーム床に貼られたのが、足跡と目盛りだと担当者は話します。足跡は「身長160cmの女性」のサンプルで、より正確には、目盛りを用いて自分の歩幅の目安を確認するという使い方になります。

 東急は「健康の発信拠点として、従業員のみならず、沿線のみなさまの健康づくりを応援するため、さまざまな取り組みを実施していきます」としています。