秋華賞・スタニングローズ (C)Yushi Machida

写真拡大 (全2枚)

 16日、阪神競馬場で行われた牝馬三冠最終戦・秋華賞(G1・芝2000m)は、坂井瑠星騎乗、スタニングローズが抜け出して見事に制した。三冠のかかったスターズオンアースは痛恨の出負けが響き3着に敗れた。

秋華賞、レース後ジョッキーコメント
1着 スタニングローズ
坂井瑠星騎手
「嬉しいという気持ちが1番なんですけど、乗せていただいた馬主さん、高野先生、スタニングローズに関わった全ての皆様、師匠の矢作先生、全ての方に感謝したいです。前回乗せていただいて、操縦性の確認も出来ましたし、今日も引き続き落ち着いていましたので、この馬のリズムで後ろになりすぎないように、しっかりポジションを取って運びました。1・2コーナーで上手くアートハウスの後ろを確保出来たので、良いポジションだったと思います。前回と比べて反応が全然違いましたし、これで負けたら仕方ないかなというぐらいの反応でした。内から(スターズオンアースが)来てましたけど、しっかり伸びていましたので問題なかったです。(ゴールの瞬間の気持ち、ファンの皆さんからの拍手は)最高でしたね。夢にみたG1の舞台だったので、最高に嬉しい瞬間でした。本当に徐々に徐々に力を付けていますし、まだ3歳牝馬で伸びしろもあると思うので、これからもまだまだ頑張ってくれると思います」

2着 ナミュール
横山武史騎手
「惜しかったです。プラス20キロは成長分だと思いますし、重い感じはしませんでした。折り合いと雰囲気は良かったのですが、左にもたれたしまいました。成長を感じられたのは良かったです」

3着 スターズオンアース
C.ルメール騎手
「ゲートの一歩目が遅く後ろからになってしまった。直線ではいい脚を使いましたが届かなかったです。頑張ってくれました。スタートだけが残念」

4着 メモリーレゾン
古川吉洋騎手
「上位3頭は強かったです。狭いところをよく頑張ってくれましたし、これからの馬です」

5着 アートハウス
川田将雅騎手
「とても具合良く競馬を迎えられました。精一杯の走りをしてくれました」

7着 サウンドビバーチェ
岩田望来騎手
「放馬は申し訳ありませんでした。レースはスムーズでしたし、最後の反応も良かったです。精神的に安定してくれればと思います」

G1・1番人気馬またしても勝てず…三冠のかかったスターズオンアース敗れる

武豊「距離が長い」

12着 ウォーターナビレラ
武豊騎手
「やりたいことは出来ました。距離が長いのかも」

 レース結果、詳細は下記のとおり。

 10月16日、阪神11Rで行われた第27回秋華賞(3歳オープン・G1・牝・芝2000m・1着賞金=1億1000万円)は、坂井瑠星騎乗の3番人気、スタニングローズ(牝3・栗東・高野友和)が勝利しG1初制覇、スターズオンアースの牝馬三冠を阻止した。勝ちタイムは1分58秒6(良)。

 2着に2番人気のナミュール(牝3・栗東・高野友和)、3着に1番人気のスターズオンアース(牝3・美浦・高柳瑞樹)が入った。

牝馬三冠達成を阻止
秋華賞・スタニングローズ (C)Yushi Machida

 牝馬三冠最終戦を制したのは若武者、坂井瑠星騎乗のスタニングローズだった。レースでは先行5番手付近、絶好のポジションで流れに乗り、スムーズな手綱捌きで手応え良く進出。直線でもしっかりとした脚取りで鮮やかに抜け出し、スターズオンアースの三冠を阻止した。スターズオンアースはやや出負け気味のスタートとなり、後方3番手からの競馬。直線でも馬群を割って抜けてきたが、3着が精一杯だった。

 秋華賞を勝ったスタニングローズは、父キングカメハメハ、母ローザブランカ、母の父クロフネという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング。通算成績は10戦5勝。重賞は22年フラワーカップ(G3)、紫苑ステークス(G3)に次いで3勝目。鞍上の坂井瑠星騎手は同レース初勝利、管理する高野友和調教師は2勝目。

【全着順】
1着 スタニングローズ 坂井瑠星
2着 ナミュール 横山武史
3着 スターズオンアース C.ルメール
4着 メモリーレゾン 古川吉洋
5着 アートハウス 川田将雅
6着 エグランタイン 池添謙一
7着 サウンドビバーチェ 岩田望来
8着 ストーリア 松山弘平
9着 プレサージュリフト 戸崎圭太
10着 ライラック M.デムーロ
11着 ウインエクレール 松岡正海
12着 ウォーターナビレラ 武豊
13着 エリカヴィータ 福永祐一
14着 ラブパイロー 酒井学
15着 タガノフィナーレ 鮫島克駿
16着 ブライトオンベイス 秋山真一郎