厳選したギアで楽しむキャンプツーリング【返り咲き!シン・バイクライフ】
【返り咲き!シン・バイクライフ】
真夏の猛暑はひと段落したが、バイク熱は変わらずアツい。とにかくアツい。今のバイクは安全性や快適性が大幅にアップし、ひと昔前にはなかった360°カメラといったバイクライフがより楽しくなる周辺ギアも続々登場し、バイクの楽しみ方も多様化している。そんなバイクライフを謳歌中のライダーが語る魅力を紹介。これを読めばきっと「やっぱバイクいいなぁ」とウズウズしてくるはず!
■みんなバラバラで自由。だけど一体感があるんです。
林道ツーリングや温泉ツーリングなど、バイクと相性の良いアクティビティはいろいろ存在する。その中でもいま抜群に面白いのが、キャンプツーリングではないだろうか。なにしろアウトドアブームの影響でさまざまなキャンプグッズが百花繚乱。
しかし広いトランクスペースを備えるクルマと違って、バイクでのキャンプは持ち運べる荷物が圧倒的に限られている。だからこそ軽量でコンパクトかつ機能的なギアを厳選し、それらをスマートに積載しなくてはならず、そこにはセンスと経験値がが必要なのだ。
金箱征男さんもそんなキャンプツーリングの面白さに目覚めたバイク乗りのひとり。現在51歳の金箱さんは10代の頃から乗り続けているベテランライダーだが、キャンプに行きたいという憧れから愛車の買い替えを決意。3年前にスズキ「V Strom650XT」を購入したという。いまでは忙しい仕事の合間を縫って、年に6回ほどの頻度でバイク仲間とキャンプツーリングを楽しんでいる。
▲積載容量を大きくアップしてくれるヘプコ&デッカーのサイドケース。テント類などの大型ギアはケース上に固定している
▲RSタイチのジャケット。フルメッシュで通気性が高く、走行風を取り込んでくれるため夏でも快適なライディングが可能に
「キャンプの一番の魅力は、やっぱり自由なところですね。好きな時間に集まって好きな場所に泊まれるし、好きなものを好きな量だけ食べられる。寝る時間も起きる時間もすべて自分のペースで決められますから。バイクで温泉に行って旅館に泊まるのも楽しいんですけど、チェッックインの時間を気にして寄り道を諦めたことが何度かあったんですね。食事やお風呂のタイミングも決まってましたし、メニューもみんな同じが当たり前。でもキャンプでは仲間がそれぞれ好きなものを持ち込んで、お腹が空いたら勝手に食べて飲んで寝る(笑)。だから仲間で行っても“ソロキャンプの集合体”になってますよ。でもみんなバラバラなんだけど、不思議と一体感はあるんです。そこがキャンプの楽しいところですね」
そんな金箱さんのキャンプスタイルは、「変わったことはしない」というシンプルなもの。
▲埼玉県の金属加工工場から生まれたアウトドアブランド・ムラコのテント。軽量コンパクトながら高い居住性と耐候性を備えている
▲ジムニーのプロショップ・APIOのステンレスシェラカップ。ガッチリとした厚めのステンレスで、通常よりも深さがあってお気に入り
テントを張ってテーブルと椅子を並べたら、焚き火台をセット。最小限の調理器具として小さな炭火焼きグリルを使って、好物の肉やジャガイモを炙る。凝った料理を作ることより、のんびりと焚き火を眺めたり星空を見上げる時間を自然の中では大切にしたいのだという。
「出張で地方に行ってご当地グルメの缶詰を見かけると、ついキャンプ用に買ってしまうようになりました(笑)。いままでは伊豆や富士五湖など関東近辺でのキャンプが中心でしたが、そのうち北海道でレンタルバイクを使ったキャンプツーリングに出かけてみたいですね」
▲バイクライフに欠かせないインカム。走行中に仲間と会話できるほか、ナビの音声ガイドや音楽を聞いたり、携帯電話の通話も可能
※2022年9月6日発売「GoodsPress」10月号102-103ページの記事をもとに構成しています
<文/GoodsPress編集部>
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