大谷翔平の“神対応”に敵ファンも虜 凡退した翌日の行動「私たちが愛する理由だ」【9月の二刀流】
今月の名珍場面を振り返る
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は26日(日本時間27日)は試合なし。チームは今季最後の休養日となった。9月はここまで打撃で5本塁打にOPS.900、投げては4戦3勝、防御率1.44と活躍しているが、名珍場面を「9月の二刀流」として振り返る。三振を喫した相手への粋な対応、熱視線を送る米国の少女の姿などが話題になった。
〇5日(同6日) 三振奪われた相手野手への“神対応”を米メディア称賛
2本塁打を放った本拠地タイガース戦。大差リードの8回の打席で、相手は野手が登板。大投手ロジャー・クレメンスの四男で、外野手登録のコディ・クレメンスと対戦した。最後は68.4マイル(約110キロ)を見逃して三振に。コディはガッツポーズで喜び、ボールは記念球として取っておくように求めていた。コディは一夜明けてインスタグラムのストーリー機能を使い、ケースに入ったボールの画像を投稿。そこには英語で「なんてエグイ投球なんだ!」とのメッセージと、大谷のサインが記されていた。
米紙「USAトゥデー」のスポーツ専門サイト「フォー・ザ・ウィン」は「ショウヘイ・オオタニ、68マイルの三振を取られたコディ・クレメンスに最高にかっこいいプレゼント」との見出しで記事を掲載。「オオタニのこのユーモアセンスもまた彼が必見の才能である理由だ」「こうした彼の行動は応援したくなる。オオタニからのこのプレゼントをファンもまた愛しているのだ」と称賛していた。
またタイガース公式ツイッターも画像を投稿。「懐の広いエンターテイナー」「私たちがショウヘイ・オオタニを愛する理由はこれ!」などと敵地ファンからも反響が多数集まっていた。
〇17日(同18日) 圧巻13勝目、敵番記者を「不公平だ」と脱帽させた1球
本拠地マリナーズ戦では7回3安打無失点、8奪三振の快投で13勝目。6回、先頭に左打者のJ.P.クロフォードには、カウント2-2から外角低めに88マイル(約141キロ)のスライダーを投げ込んだ。ゾーンいっぱいの投球に、全く手を出せず見逃し三振。大谷も小さくガッツポーズを見せた。
MLB公式サイトでマリナーズ番を務めるダニエル・クレーマー記者はこの一球に注目。ツイッターに「J.P.クロフォードはショウヘイ・オオタニの不公平なバックドアのスライダーで空振り三振」と投稿。大谷の変化球に白旗を掲げたほか、米投球分析家の「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる米国の投球分析家ロブ・フリードマン氏も実際の映像を公開した。米ファンからは「超エゲツない」「やばすぎる」「これで打点も決めている」「率直に言ってキラーピッチ」などと驚きの声が上がった。
〇3日(同4日) 熱投111球を観戦した米少女の観戦風景が話題に
本拠地アストロズ戦では111球の力投で8回6安打1失点。勝ち星はつかなかったが、2-1のサヨナラ勝ちに貢献した。エンゼルスタジアムの観客席で、試合前から大谷に熱視線を送っていた1人の少女がいた。米放送局「NFLネットワーク」でアナリストを務めるアダム・ランク氏の娘で、カウボーイハットに背番号17のユニホーム姿。ブルペン裏最前列でウォーミングアップをする大谷を見つめていた。
ランク氏は実際の画像をツイッターに公開。娘と観戦したことを報告し、文面では「ショウヘイ・オオタニの登板を見るのは魔法のようだ。ブルペン裏に陣取った。我々は恵まれているよ」と記した。米ファンから「オオタニは最高だよ」「オオタニを嫌いな人が理解できない」「私がそこで観戦したら熱狂しちゃうわ」「素敵な写真だわ!」とコメントが寄せられていた。
(THE ANSWER編集部)