地味に話題!? 「358」をクルマのナンバーになぜ採用? 「3298」「1122」は何の意味? 人気の高い希望ナンバーとは

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実際に全国で人気のナンバーって?

 個々のクルマを識別するナンバープレートは、犯罪や事故などへの対応にも役立つため、公道を走るクルマには必ず取り付けなければなりません。

 1997年からは「希望ナンバー制度」の導入により、全国の地域で希望する番号が選択できるようになりました。

【画像】希望ナンバーでなぜか多い「3298」&「358」の正体! 希望する理由を画像で見る!(20枚)

 それでは、実際にどのような番号が人気なのでしょうか。

全国的に人気? 希望ナンバーの「1122」は「いい夫婦」の意味があった

 希望ナンバー制度を利用できるのは、「新規登録を行う場合」「管轄変更を伴う名義変更、または転居による住所変更を行う場合」「現在のナンバープレートが破損、汚損した場合」「登録自動車と軽自動車」となっています。
 
 新たにナンバーの交付を受けるときに、希望する4桁のアラビア数字(1から9999)を申し込むことが可能です。

 とはいえ、とくに人気の高い番号は「抽選対象希望番号」となり、取得できるのは毎週のコンピュータ抽選により当選した場合のみです。

 では、抽選となるほどの人気ナンバーは、いったいどのような数字なのでしょうか。

 全国自動車標板協議会によると、2019年度において全国で人気の高いナンバーとなっているのは、3ナンバー車では1位から順に「1」「8」「3」に、5ナンバー車(登録車)では順に「2525」「1122」「1」、5ナンバー車(軽自動車)では「2525」「3」「1122」となっています。

「1」や「8」といった、縁起が良いとされている数字はもちろん、「2525」(ニコニコ)や「1122」(いい夫婦)といった、縁起のいい語呂であるとされている数字が人気の高い傾向があります。

 また、「111」「777」「8888」など、ゾロ目の数字も同様に多く見られ、「88」「333」「555」「777」「8888」などのナンバーは、全国一律の抽選対象番号となっています。

 こうした抽選対象希望番号のほかは、「一般希望番号」としてその番号が全て払い出しされない限り取得することができます。

 そのうえ、2018年1月からはナンバープレート上部の3桁数字にアファベットが使えるようになったため、番号が枯渇しづらい状況になってきています。

地域によって人気のあるナンバーは特徴がある? ひそかに人気の「358」とは?

 このように好きな番号が選べるため、いまやナンバープレートは個性を表現するものとしても人気です。

 また、2006年からは地域振興や観光振興の観点から新たな地域名表示が導入され、ナンバープレートのバリエーションがさらに増加しました。

 これらはご当地ナンバーと呼ばれ、「世田谷」「平泉」「伊勢志摩」といった地名や「富士山」というものもあります。

 それでは、地域によって人気のナンバーは異なるのでしょうか。

 全国自動車標板協議会の担当者は、地域人気の傾向があるナンバーについて、「ネットなどでも話題になっている“エンジェルナンバー”は人気です。なかでも『358』はよく見られ、とくに名古屋では人気が高い傾向にあります」と話します。

 よく目にする数字として特別な意味をもつとされるのが“エンジェルナンバー”ですが、なかでも「358」という数字は運気の上がる数字として人気の高いナンバーとなっています。

 実際に名古屋では、抽選対象希望番号となるくらいの人気ぶりを誇っています。

「8」「88」「888」「8888」などは縁起の良いナンバーとして人気だという

 さらに、富士山ナンバーでは富士山の標高にちなんだ「3776」が人気であり、こちらも軽自動車では抽選対象希望番号となっています。

 また、大阪府では「373」(ミナミ)、「720」(ナニワ)といった語呂合わせが多い傾向があります。

 同様に沖縄県では、「8787」(ハナハナ)という希望番号も人気の高い数字として挙げられます。

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 前出の担当者は、希望ナンバーの全国人気ランキングについて次のように話しています。

「東京モーターショーにおけるナンバープレート展が開催されるタイミングで、全国の人気希望ナンバーを集計しています。

 2021年度は新型コロナウイルスの影響で開催できませんでしたが、来年度(2023年)に開催された場合、また新たに全国で人気とされている希望ナンバーを集計する予定です」

 近年、新型コロナウイルス感染症などの影響により、世界情勢が大きく変わっているため、それに伴い、人気の高い希望ナンバーにも変化が現れているかもしれません。