自民党の調査で旧統一教会との関わりが公表された広島5区選出の寺田稔総務大臣は、9日の閣議後の会見で「今後は一切関係をもたない」と釈明しました。

寺田稔総務大臣「今後は旧統一教会ならびに関係団体とは一切関係をもたないことをしっかりと守っていく」

自民党は8日、所属する179議員に旧統一教会と何らかの接点があったする調査結果を公表。

広島5区選出の寺田総務大臣を含む県内に地盤を置く3議員の名前も明らかにしました。

寺田大臣は2018年に旧統一教会系の政治団体「国際勝共連合」の会合に会費として2万円を支払っていたことを明らかにしています。

自身は出席せず、主催者名を知らない状態での声かけで関連団体の認識はなかったと説明しました。

寺田稔総務大臣「お声がけいただいたということで会費を払わせていただいた。後日になって領収が届いたときに国際勝共連合という名称であったと判明した」

7区選出の小林史明議員の事務所はホームテレビの取材に対し「会合に出席してあいさつしたことは事実。今後は党の方針に従い適切に対応する」としました。

県連所属の3議員が公表されたことをうけ中本隆志会長代理は、疑念がある議員はそれぞれが説明すべきと述べました。

自民党県連 中本隆志会長代理「議員によって関わり方や認識の違いがいろいろあるので、自分がどういう思いで関わって何をしたか詳しく話をすればいい話と思う」

地方議員を含め3人のほかに関わりがある議員は把握していないとし、現時点で県連として調査する必要はない考えを示しました。

調査の公表を受け岸田総理大臣は「信頼回復」を強調しました。

岸田総理大臣「この調査の結果を重く受け止めて国民の信頼回復に向けて努力していきたい」

今後は党として社会的に問題が指摘される団体とは関係をもたないとし、党の調査会に小委員会を立ち上げ検討を進めていく考えです。