17日も、局地的な強い雨が降るなど災害に対して心配な1日でもありました。広島市内で過去に災害を体験した人たちが行う防災への取り組みを取材しました。

カメラが向かったのは、広島市東区温品地区。「防災を考える会」のメンバーが運び出していたのはテント。災害で避難をよぎなくされた際に車中泊を快適にするためのテントだそうです。

乗用車の助手席側の側面を覆うように取り付けました。

Q、災害の時にはどういう役割を果たすのか。

A、車の中だけでは生活できませんのでそのためにつけているテントです。

Q、取り付けに時間はかかる。

A、なれたら15分もあればできる。

車の中と外をつなぐことで自由に行き来できるエコノミークラス症候群もこれでふせげるわけです。

A、これを1部の人しか使えないとなると困る避難所でも使う場合もある。

Q、皆さんに組んでもらう。地域の方に実際に組んでもらう。

A,そうです。

7月、広島市東区温品地区の集会所で住民を集め、車中泊のデモンストレーションを行っていました。新型コロナの感染拡大を受け、自家用車に人を分散して避難所の密を回避する目的もあるそうです。

Q、車の後ろのスペースは。

A、車の中で寝起きしないといけない場合に使うこういうふうに開いてここで寝れるこっちによればもう一人寝れます。

Q,注文された。

A、手作りです。これ約3500円(材料費)で作れる。工夫すれば車中泊避難ができることを知ってもらいたい。

この地区が防災意識を高めるきっかけとなったのが、2018年の西日本豪雨でした。

永松記者

「広島市東区温品地区です。このとき、木村さんは温品地区の避難所でスタッフとして避難した人たちをサポートしていたそうです。」

当時の経験をもとに避難所で不足していた物を集めて災害に備えていました。避難所で不足していたトイレもテントで使えるタイプを準備。

Q、便器に座った感想は。

A、楽ですよ。手すりもあるし座り心地が良い。

災害への備えは備品だけではありません。

住宅街に取り付けた看板、そこに表示されていたのは浸水20㎝と浸水40㎝のラインです。

A,水深20㎝になると小さい子供は歩けなくなる。これになると避難が遅れて水深40㎝と過程します。今度は軽自動車は浮いてしまう、普段の生活の中で子どもさんと歩きながらこの看板意味について話し合いをしてもらいたい。防災意識を高めてもらいたい。