【夏の節電クイズ】エアコンを使うとき「初め弱風でゆっくり室温を下げる」「風量は自動設定」どっちが正解?

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キツイですよね…電気料金の値上げ。今夏の電気代は去年の3割増しの見込みとか。とはいえ、熱中症の危険を考えるとエアコンの使用はマスト! となると、やることはひとつです。賢くエアコンを使うしかない! 節電しながら部屋を快適にするいい方法はないかと探していたら、見つけちゃいました。情報番組『バゲット』でエアコン使用の省エネテクを特集していたんです。これはもうやるしかないでしょ!

【空調の裏ワザ】部屋を最速で涼しくする方法!いきなり設定温度を下げず「風量最大」&「風向は水平」



電気代を抑えて賢くエアコンを使うなら…

まずは、夏の節電クイズを出題!

【問題】
エアコンを使うとき、より電気代を節約できるのは、「初め弱風でゆっくり室温を下げる」「風量は自動設定」どちらでしょう?

thinking time♪




正解は…

「風量は自動設定」。

弱風のほうが電気代はかからないイメージじゃないですか? でも、電気代を抑えて賢く使うなら、選ぶのは風量の「自動設定」なんですって! 自分で設定する必要がなく、エアコンに”おまかせ”の「自動設定」で節電になるなら、楽チンですよね♪

節電に効果あり!エアコンの風量設定は「自動」で!



エアコンの風量設定には、「微風」「弱風」「強風」「自動」などがありますが、一番、節電しやすいのは「自動設定」なんだそう。

「自動設定」にすると、部屋が冷えるまでは「強風」に。冷えて室温が安定したら「微風」や「弱風」といったように、エアコンが自動で、部屋にいる人が快適に過ごせるよう、一番効率のいい風量調節をしてくれます。



エアコンが一番多く電気を使うのは、スイッチを入れたときと、部屋の温度を「設定温度」にするため”部屋をがんばって冷やしている”とき。わたしたちが自転車で坂道をのぼるとき、体力をたくさん使うのと同じですよね。

「設定温度」にするため”部屋をがんばって冷やす時間”を短くすればするほど、節電できる! というわけ。最初から「微風」や「弱風」では、部屋はなかなか冷えず、「設定温度」にするまでの時間が長くかかってしまうので、節電にはなりません。

「自動設定」にすると、「強風」で時間をかけずに一気に「設定温度」まで冷やし、部屋が冷えたら「微風」「弱風」に切り替えてくれるので、電気の使い方に無駄がなく、節電にはおすすめなんだそうです。

風量設定「自動」&扇風機で節電効果UP♪

さらに、風量の「自動設定」に加え、扇風機やサーキュレーターを利用すると、より早く部屋を冷やすことができるので、節電になるそう。



空気には、温かい空気は軽く、冷たい空気は重いという特性があります。扇風機やサーキュレーターを使えば、床部分に溜まりやすい冷えた空気を循環させ、部屋全体を効率よく冷やすことができます。部屋の中の”温度ムラ”をなくしてくれるんですね。

また、”温度ムラ”があると、エアコンが設置されている部屋の上部に温かい空気が溜まってしまいます。するとエアコンは、「まだ設定温度になっていない」と勘違いして部屋を冷やし過ぎてしまい、余計に電気代がかかることもあるそうです。

では、扇風機はどこに置くといいのでしょう?

調べてみると、扇風機はエアコンの風下に置き、扇風機の正面をエアコンに向け、かつ、上向きにするのがいいみたい。エアコンから出てくる風と扇風機の風が合わさって、部屋の中を循環させ、天井近くの温度と床部分の温度が均等になるそうです。ちなみに、扇風機の”首振り”モードにするとは書いてありませんでした。

風量「自動設定」節電術やってみた!

では、今回学んだ節電術を試してみましょう!

朝9時。部屋の温度は31℃。暑い!



風量を「自動設定」にして、設定温度は28℃にしましょう! 夏は冷房の設定温度を1℃高くすると消費電力が13%削減できるそうです。設定温度を26℃にしたいところを28℃にすることで、2℃×13%=26%も節電できたことになりますよね!



以下の条件&設定で、エアコンのスイッチON♪

・朝9時
・室温31℃
・部屋の広さ約10畳
・風量「自動設定」
・設定温度28℃
・扇風機を使用。風量は「中」。首振りにはせず。

あれっ、拍子抜け。エアコンから勢いよく「強風」が出てくるかと思いきや、わが家のエアコンは、静か~に、「微風」が出てきています。十年選手のエアコンだから、室温を感知するセンサーの瞬発力がイマイチないのかなぁ。

3~4分経ってから、やっと冷たい風が出てきました。ですが、「強風」より少し弱めの風…。室温が28℃になるのはいつになることやら…。

エアコンをつけて、約5分後。
「強風」MAXで勢いよく部屋を冷やしてはいませんが、部屋が冷えてきているのは、体感としてしっかりあります! 汗も引いてきました!

エアコンをつけて、約15分後。室温が1℃下がって、30℃になりました。



そして、エアコンをつけて、約30分後。室温は29℃に!



温度計では29℃ですが、室内は暑くもなく、寒すぎることもなく快適です♪ 扇風機のおかげで、部屋がムラなく冷えているような気もします。とはいえ、扇風機の風が体に当たるほうが体感としてより涼しさを感じられると思うので、わたしは次回、扇風機は”首振り”モードにしようと思います。

あと1℃下がれば28℃だな…と思っていたら、エアコンの風がまた「微風」になりました。どういうこと???

調べてみると、「室温」=「設定温度」ではないため、その部屋の日当たりなどの影響で、「設定温度」を28℃にしたからといって、「室温」が28℃になるとは限らないそう。

なるほど! わが家のエアコンは、おそらく、この「室温29℃の状態」を「設定温度28℃に達した」と判断して、「部屋をがんばって冷やすモード」から、「室温を維持するモード」に切り替えたのだと推測します。

エアコンが「室温を維持するモード」に切り替えて約10分後、少し暑いなと感じたので、温度計を見ると、室温が30℃になっていました。

すると、ほぼ同じタイミングで(偶然かもしれませんが…)、エアコンから「弱風」より少し強いくらいの風が出てきて、また、部屋を涼しくしてくれました。

「自動設定」って、賢いですね!

今回は、エアコンのスイッチを「ON」してから、エアコンが「設定温度28℃に達した(実際の室温は29℃)」と判断するまで、約35分間かかりました。つまり、電力を多く消費する「部屋をがんばって冷やす時間」は、約35分間ということになります。

ただ、わが家のエアコンは「設定温度28℃に達した(実際の室温は29℃)」と判断するまで、「強風」ではなく、「強風」より少し弱めの風で冷やしていました。もしも「強風」で冷やしたら、35分よりもうすこし短い時間で、室温を28℃~29℃にできたのかな?

なので次回は、風量設定を手動で「強風」に設定して部屋を一気に冷やし、室温が28℃~29℃になったら、「自動」モードに切り替えるというパターンでやってみようかなと思います。

…と、これはあくまで、わが家の十年選手のエアコンの話。おそらく、最新式のエアコンをお持ちの方なら、風量を「自動設定」にすることで、エアコンが最適な風量を選び、設定温度にするまでの時間をより短縮してくれるのではないかと思います。ぜひ、「自動設定」の実力、みなさんも試してみてくださいね。


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