東京と日光エリアを結ぶ東武鉄道の特急「スペーシア」の後継となる新しい車両が来年夏ごろ導入されます。多彩な座席アレンジ、カフェカウンター設置など次の世代の主力となる特急を目指していて15日、東京都内のホテルで車両の愛称が発表されました。

発表された新型車両の愛称は「スペーシアX(エックス)」です。

車両デザインには沿線の伝統工芸品、鹿沼組子の模様が取り入れられ、車体の色は日光東照宮の社殿に塗られた特殊な塗料「胡粉(ごふん)」の白をイメージしたということです。

車両は通常の座席に加え、最大7人が利用できる豪華な個室など旅のスタイルに合わせた6種類の座席を備えていて、現行の「スペーシア」を継承しながらもさらに進化した東武特急を目指しているということです。

    

さらに日光のクラフトビールやコーヒーなどが味わえるカフェカウンターも併設され、目的地に到着するまでの間、車内で優雅なひと時を楽しむことができます。

新型コロナの影響で大きな打撃を受けている日光・鬼怒川エリアの観光需要を伸ばす鉄道インフラとして注目を集めそうです。

新型車両「スペーシアX」は1年後の来年7月15日ごろから運行が始まる予定です。