バーで飲むお酒は格別!シーンで使い分けたい大人を虜にするバー4選
バーとは、酒を片手に人と語り合いながら時を過ごす場所。
そんな大人の社交場でもあるが、たまには純粋に、酒や空間、そしてひとりの時間を味わいたいこともある。
今回は東カレ編集部員が、本当は教えたくないとっておきのバーを4軒、紹介する!
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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
▽INDEX
1.伝説のバーテンダーの渾身の一杯をいただく、中目黒の夜
3.「まだ帰りたくない」楽しい夜は、白金のホテルのバーで余韻を深める
4.スタイリッシュな恵比寿のバーで、魅惑のアブサンをいただく
1.伝説のバーテンダーの渾身の一杯をいただく、中目黒の夜
『DANNY'S BAR』
中目黒、野沢通り沿いにあるというヒントだけで、住所はあえて非公開。しかも、水、木、金しかオープンしない。
伺えば、酔うのではなく、襟を正してシャキッとしてしまう。そんな素敵なバーを紹介したい。
星子初心者がまず儀式として飲むべきなのが「星子ミスト」。ストレートに星子の美味しさが伝わる一杯。結構、酔いますw
リキュールの作者から差し出される一杯の、その価値を噛みしめたい
外苑前に『HOWL』というバーがあり、先輩に連れられて、『DANNY'S BAR』の扉を開いた。
そこのバーテンダー、デニーさんは伝説の人。映画『タクシードライバー』さながらの70年代のNYで暮らし、1990年には、インディアンジュエリー「ゴローズ」の高橋吾郎氏とバイクでアメリカ横断をした人物。
なんちゃって、でない、その不良な香りに、私は、すっかり魅了された。
そして、デニーさんは梅のリキュール「星子」の作り手。「リキュールの作者に会えるバーなんてないでしょ」と静かに笑う。
時代の流れとともに、デニーさんが腕を振るう場所は、何か所か変わったが、御年70歳のデニーさんがカウンターに立てば、そこは刺激に満ちたバーになる。
ゆったりとしたカウンター席と、奥にはソファー席も。
営業時は限りなく暗く、音楽も一切ない。ただただデニーさんとの会話、そして星子との対話を楽しむべし。
ちなみに、バーは酒を純粋に楽しむところと、つまみも一切なし。
「まずは、星子のインスタ(love_hoshiko)をチェックしてもらい、星子に興味を持ってもらいたい」とデニーさん。
野沢通り沿いの、この印象的な扉が目印。
編集長に就任して、5年の月日が経ちました(早)。
雑誌にしかできないコンテンツを、あえて、この令和の時代にガシガシ展開しますので、末永くご愛顧願えますと(真面目)。
2.祐天寺の隠れ家バーで、90sロックとハイボールを嗜む
『BAR NIKENME』
港区、渋谷、六本木…。仕事柄、華やかなお店で会食をする機会が多く、たまにはひとり落ち着いて飲みたい夜も。
そんな贅沢な悩みを解消してくれた、祐天寺のバーを初公開!
6席のカウンターは角席が一番いい音を楽しめる。何も言わずとも出てくる「ハイボール」(800円)はアイリッシュウイスキー、ジェムソン
繁華街のネオン届かぬ隠れ家で聴く、あの曲に若返った気がした45の夜
祐天寺駅から徒歩10分の住宅街。お世辞にも好立地とはいえないバー『BAR NIKENME』に、月に2、3度通っている。理由は“若かりし頃”の気分に浸れるから。
マスターの大場 淳さんは私より年輩で、元プロギタリスト。そして何より音楽に詳しい方。30年も昔の話になるが、学生の頃は音楽に詳しいというだけで、憧れの対象になっていたものだ。
そんなマスターは、その日の客層に合わせて曲を流してくれるのだが、伺うと決まって90年代のロックを聴かせてくれる。
DNAに刻まれた名曲のデジタル音源を70年代のJBL LE8Tで鳴らす音は、なんの相乗効果か、癒されたい私にはなんとも心地良く、ついついジェムソンのハイボールが進んでしまう。
両スピーカーの中央に飾られるのは、オーストリアのサファーが描いたというアート。
実はこのキャンバスが音の反響をやわらげ、空間の音質に貢献しているのだとか。
昼はジュエリー職人という肩書きを持つ多才なマスター。ソムリエ資格も保持。
メキシコ雑貨店だったという店内は、色褪せたピンクの漆喰が海外のバーを想起させる。
初期生産のLE8T。
学芸大学にある名門オーディオショップ「ホーム商会」で、店に適した音質のものをセレクトした。
モノ情報誌などを経て、現在の東京カレンダーは6年目。
お酒は強い方ではないが、好みはウイスキーやテキーラなど男らしい(笑)。家で呑むと子どもに顔が赤いといじられる。
3.「まだ帰りたくない」楽しい夜は、白金のホテルのバーで余韻を深める
シェラトン都ホテル東京『M BAR』
素晴らしいディナーの後、最高の気分のままにもう少し飲むなら、ホテルのバーがいい。
空間、サービス、味、客層…すべてが一流で、終着地として完璧な時間を過ごせるからだ。
2ヶ月ごとにメニューが変わる季節のフルーツカクテル、この時は「メロンマティーニ」2,300円。7月からは夏いちごだそう
度数強めのマティーニが、今宵の満足度を高めてくれる
大切な人たちと素敵な時間を過ごしたら、このまま帰るのはなんだかもったいないと思う夜がある。そんな時、ホテルのバーほど間違いない場所はない。
とりわけ、港区界隈にいたら、「シェラトン都ホテル東京」の『M BAR』へ向かう。
白金という閑静な立地は高揚した気分のクールダウンにちょうど良く、ホテルの広大な敷地の奥深くにあるゆえ、隠れ家感も満載。しっとり、心ゆくまでお酒に身を委ねられる。
〆に飲むのはマティーニかギムレット。アルコール度数を強めに作ってもらったものをキュッと煽れば、十分に満たされ家路につく。
ただ、いい気分すぎて帰路の途中にある第2、第3の「行きつけ」にふらふら入ってしまうのは、不徳の致すところである。
ホテルの地下1階奥にあり、最深部に進んでいくようなアプローチが、秘密基地に向かう感じでリラックスできる。
複数人で行くときにはラウンジへ。ムーディな空間が密談向き(笑)。
2軒めだろうが最初は泡。グラスもあるけど、だいたい「マム コルドンルージュ ハーフボトル」(7,500円)で。
バーテンダーの鈴木洋人さんはウイスキーの知識が豊富。希少な銘柄もそろえているので、ウイスキー好きならより楽しいかも。
自宅テラスに念願のパラソルを設置。リゾートワンピとサングラスで(家なのに!)直射日光を浴びながら、朝シャン昼シャンに耽っています。夏の夜はバー状態で入り浸ってそう。
4.スタイリッシュな恵比寿のバーで、魅惑のアブサンをいただく
『Bar Tram』
恵比寿で遊ぶ人であれば、一度は耳にしたことはあるだろう『Bar Tram』。
そのスタイリッシュかつ洗練された空間で飲むべきは、魅惑の酒・アブサン。幾多の夜更けをここで過ごしたことか。
アブサンは80種類ほどあり、それぞれ味やテイストが異なる。こちらは約10種のハーブを使った、定番の「アンジェリーク」1,350円
少しずつ白濁していくアブサンが、心を落ち着かせてくれる
「アブサンって知ってる?」と、女性を誘ったエビダンの数はいざ知らず。『Bar Tram』は、恵比寿駅西口で来年20周年を迎えるバーだ。
名物はかのゴッホも魅了したという薬酒・アブサン。ニガヨモギを主原料としたリキュールで、独特な香りと心地良い苦味をもつお酒である。酒好きな女性ほど、こういった提案に嬉々と乗ってくれる。
注文すべきはアブサンドリップ。これが伝統的な飲み方で、グラスに入ったリキュールに少しずつ砂糖と水を溶かし、飲み頃を待つ。
程よく酔った頭で落ちゆく水滴を見つめれば、陶酔状態に。一口飲めば、脳天を貫通するような刺激が広がり、覚醒する。
久々に味わったトラムの喧騒と、この没入感。日常が戻ってきたと嬉しくなった。
店内は白と黒のストライプの壁紙が特徴。ポスターはすべてアブサンにまつわるもの。
カウンター内には常時1、2名が立つ。バーテンダーの安田靖史さん。
カウンターはひとり客がメイン。テーブル席も多数用意されている。
夜はかなり暗いので、その秘匿感もまた楽しい。
アブサンを使ったカクテルも飲みやすく、人気。
右はバーボンやコニャックと合わせた「サゼラック」1,450円。左はトロピカルな味わいの「アブサンコラーダ」1,450円(すべてサ別)。
最近は「恵比寿ガーデンプレイス」にできたスーパーの複合体「Foodies’ Garden」に入り浸り。ワインもクラフトビールも圧巻の品ぞろえで、ホムパのおもたせ選びが捗ります。
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東カレ編集部員がおすすめする、とっておきのバーたち。
気に入ったバーを、様々なシーンで使い分けてみてはいかがだろうか。
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