青山通りの裏路地にあり、「Aoビル」から徒歩2分。

おおよその位置関係は理解できるものの、複雑な路地に迷い、辿り着けない人が続出というレストランがある。

客がそんな苦労をしてまでも足を運ぶ理由は、グランメゾン出身の店主が作る正統派フレンチだ。

そんな、誰かを連れていきたくなる隠れ家ビストロを紹介しよう。



※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。


パリの洒脱な雰囲気の中で本格フレンチを!『ビストロ クプレ』

左奥に見えるのが「Aoビル」。青山通りから近いが、初訪問の際には迷う客が多いとか。「青山 セントグレース大聖堂」も近い立地


目印は、店の前に掲げられたフランスの国旗。

扉を開ければ、そこにはどこか温かさを感じる空間が広がる。

それが『ビストロ クプレ』だ。

この店のコンセプトは、ずばりミスマッチ感。

パリのビストロのような気軽なカウンターだが、料理は抜群に手が込んでいる。



店内はカウンターとテーブル席。4名ほどで楽しむ客も多い


こちらで楽しめるのは、フレンチの真髄を感じることができる王道フレンチだ。

聞けば白井 裕シェフは代官山『マダム・トキ』で高嶋 寿シェフに師事したとか。

「かつては厨房にいたので喋ることもなく無心で料理を作っていました。

でも今は、お客様と話ながら手と口を切り離して料理を作れるようになりました」と笑う。



カウンターで腕を振るう白井 裕シェフ。最近の趣味はアウトドア。とはいえキャンプ場に行っても結局サーロインの塊を炭火で焼くのが一番の楽しみだとか


実際、シェフとの会話を楽しむためにカウンターで会話を楽しむ客が多く、なごやかな雰囲気がある。

さて、そんな白井シェフが作る料理とは??


本格フレンチの技を存分に感じる料理がこちら!


フレンチの真髄を感じられる料理が続々!

カウンターで王道フレンチという組み合わせの理由は、「半年に1回ではなく、月1〜2回来店してほしいから」。

アラカルトが基本なので、その時の気分に合わせてオーダーができるのもうれしい。

事実、リピーターが多いというのもうなづける。

早速、お料理を見ていこう。



「レバーのパテ」1,500円


こちらは「レバーのパテ」。

上部をキャラメリゼしており、食感も楽しい。アンディーブと合わせて、いただこう。



「北海道白糠町蝦夷鹿肉のロティ赤ワインソース」(写真は2人分)2,980円


人気のメインは「北海道白糠町蝦夷鹿肉のロティ赤ワインソース」。

じっくりと30分かけて肉を休ませながら火入れした赤身肉は、驚くほどやわらかい。



「デザート二種盛り」(2人分)1,150円〜


デザートもお酒を誘う仕掛けが満載。

「デザート二種盛り」はクラシックガトーショコラとゴルゴンゾーラのチーズケーキの組み合わせ。

チーズケーキにはレッドペッパーを合わせるなど、思わずワインに手が伸びる味。



ワインはフランスが中心で、ボトルで6,000円〜7,000円台が充実


青山の中心という立地ながら、この隠れ家感は稀有。

使い勝手も文句なく、青山デートの際に使える一軒として知っておきたい。