ダスティン・ジョンソン(左)と首位に並んだカルロス・オルティス ビッグマネーをかけて火花を散らす(撮影:GettyImages)

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<LIVゴルフ第2戦 at ポートランド 2日目◇1日◇パンプキン・リッジGC(米オレゴン州)>
世界ランキング119位。2020年の「ビビント・ヒューストン・オープン」で松山英樹を抑えてPGAツアー初優勝を挙げたカルロス・オルティス(メキシコ)が、元世界ランキング1位のDJことダスティン・ジョンソン(米国)と並んで最終日を迎える。初日に「67」をマークし、この日はDJと同組でプレー。4バーディ・1ボギーと安定したゴルフを展開した。
「DJが途中で連続バーディを奪っていた。同組で素晴らしいプレーをする選手がいたら、こちらもすごく良いプレーになる」と明るい声をあげた。
オルティスはLIVゴルフ開幕戦のロンドン大会には出場せず、この第2戦からの参戦を決めた。同じメキシコのエイブラハム・アンサーが先にLIVゴルフに参入しており、その後を追ったかたちとなる。
メキシコのグアダラハラ出身。ノーステキサス大で活躍後、2013年にプロ転向すると、下部のコーンフェリー・ツアーでルーキーながら3勝を挙げた。20年の東京五輪ではメキシコ代表として戦った。
潤沢なサウジマネーから、莫大な賞金が出るLIVゴルフ。記者から「財政面はどう感じている?」と聞かれると「分からないよ。DJはどう?」。振られたDJは「僕の顔を見ればいいさ」と笑顔で“返答”した。LIVゴルフがアンサーに支払った前払い金が7000万ドル(約94億5000万円)と噂されるが、オルティスにも相応の金額が下りているのかもしれない。
ちなみに、オルティスのPGAツアーでの生涯獲得賞金は858万9562ドル(約11億6000万円)。21-22年シーズンはこれまで20試合に出場して、昨年11月の「ワールドワイド・テクノロジー選手権」で2位に入るなど、108万7463ドル(約1億4600万円)を獲得している。
LIVゴルフの個人戦優勝賞金は400万ドル(約5億4000万円)。これまでPGAツアーで稼いできた額の約50%に迫る大金だ。もちろん、勝てばオルティスにとって最大の“ペイデイ”(給料日)となる。(文・武川玲子=米国在住)
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