【バナナのお菓子】青バナナを油で揚げた「青バナナチップス」サクッホクで“無限ループ食べ”な件【農家直伝】

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突然ですが、青バナナで作るバナナチップス、食べたことありますか? 南国の定番おやつで、揚げたてが超~絶品らしいんです。でも、青バナナなんて手に入らないか…と思いきや、なんと国産なら青バナナが手に入るという噂が。さらに、販売元の熊本県のバナナ農家にお願いして「青バナナチップス」の作り方も詳しく教わってきましたよ~。では、異国情緒溢れるスイーツ作りの始まり、始まり~♪

1本400円!話題の【国産バナナ】食べてみた!到着時は青バナナなのに自宅追熟でもちもち新食感◎

レシピを教えてくれたのは、熊本県八代市でバナナを栽培する高木明日香さん。まだまだ珍しい国産バナナですが、熊本県のほか、沖縄県や鹿児島県などでも栽培されています。

素朴な疑問なのですが、なぜ黄色いバナナではなく青バナナでチップスを作るんですか?



「黄色く熟したバナナは果肉が柔らかく、溶けて形が崩れてしまうのでそもそも揚げられないんです。バナナチップスは固い青バナナだからこそ作れるおやつなんですよ」(高木さん)

今回のレシピはよくあるパリパリのバナナチップスとは一味も二味も違った食感に仕上がるとか。出来上がりが楽しみですッ!

初めての食体験に感動!「青バナナチップス」



材料(2人分)
青バナナ…2本
サラダ油…適量
塩・こしょう…各適量
砂糖…適量

今回入手した青バナナはこちら。


このまま置いておくと追熟し、黄色バナナとして食べることも出来ます。

黄色バナナと形は一緒でも柔らかくなく、むしろめちゃくちゃ硬い! このバナナがどう変わるのでしょうか…。

作り方
1.青バナナは皮ごと1~2cm厚さに切ってから皮をむき、5分水にさらしてアクを抜く。



青バナナは皮も固いので包丁で剥きます。



お、剥く感触は里芋に似ています! 香りはちょっと青くささがあるかも。熟したバナナとこんなに違うんだ~と新鮮です。



「青バナナはそのまま使うとエグみがあるので、必ずアク抜きが必要です」(高木さん)



アク抜き後はキッチンペーパーなどで水気をしっかりふき取りましょう。

2.油を170℃に熱し、1を柔らかくなるまで揚げる。



揚げ時間の目安は3~4分。竹串がスッと通るまで揚げます。



これで一度目の揚げは完了。揚げ上がったら油を切りましょう。



3.底が平らな器などを使って2を潰す。

ココットなど底が平らなら何でもOK。揚げたてのバナナをひとつひとつグッと押し潰します。



「薄く切ってから揚げる方法もありますが、わが家は潰してから二度揚げします。こうすると独特の食感が楽しめるんです。平べったくなるように潰してくださいね」(高木さん)



なるほど! チップスにしては厚みがあるな~と思ってたのですが、ここで薄くするんですね。

4.3を表面がカリッとするまで再び揚げて、油を切る。



5.お好みで塩、こしょう、または砂糖をかければ完成!



今までに見たことのない見た目のバナナチップスが出来上がりました! ほんのりと甘い香りが漂います。



では、まずは塩味から、いただきま~す!


厚みは5㎜ほど。食べやすいサイズでいい感じ◎

おお…この食感はフライドポテト!?  二度揚げしたおかげで外側は香ばしく、中はまさかのホクホク食感。かすかな甘みと、仕上げに振った塩が絶妙なバランスで、甘じょっぱさがたまりません~!



これは食べる手が止まらない…!「あと1つだけ」を繰り返すうちに食べ終えそうだったので、なんとか制止(笑)。



続いて砂糖を振りかけたものを食べてみると…これまた合う!



バナナ自体にはそこまで甘みがないので塩でも砂糖でもどちらでもおいしく食べられます。子どもたちにはシナモンシュガーを振りかけたものが好評でした♪



ココアやキャラメルなど、バナナと相性のいいパウダーやソースをトッピングしてもおいしそう。揚げ油はサラダ油を使いましたが、ココナツオイルを使ったらさらに南国気分まちがいなし。次に作るときはいろいろとアレンジしてみようと思います!



バナナ栽培には海外出身の実習生が強力サポート

そのおいしさに着々とリピーターを増やし続ける高木さんのバナナ。栽培は独学だそう!



「たまたま大きなビニールハウスが手に入り、実験的に育て始めたのがきっかけなので、周囲にバナナ農家がいたわけではないんです。いろいろ試しては失敗したり、トライアンドエラーの日々でしたね」(高木さん)

そんな時に助けてくれたのが、高木さんの農園で働く海外出身の技能実習生でした。



「実はうちに来てくれていた実習生が、タイやベトナムなど、バナナ産地出身で。海外のバナナ産地では、バナナを庭先に植えている家庭も多く、とても身近な植物なので彼らのほうがよく知っているんです。『この植え方は違うよ』ってアドバイスしてくれて、すごくありがたかったですね」



高木さんが見せてくれたのは、実習生が作ってくれたという本格エスニック料理の写真。バナナの葉を、道具や器として使うところに、現地の郷土料理らしさを感じます。

「バナナはわたしたちと実習生との文化交流のきっかけにもなっています」と笑顔の高木さん。

高木さんの育てるバナナは株式会社たかきのホームページから購入が可能です。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!


株式会社たかき

高木明日香さん

江戸時代から続く農家の生まれ。熊本県八代市で無農薬の国産バナナを栽培する。「バナナを通じて地域を盛り上げたい」という思いから、地域の保育園児を招待してのハウス見学や、地元酒造メーカーとバナナ酒の開発などもおこなう。
 
株式会社たかき HP 
https://www.takaki-komekoubou.com/