昨シーズンまで所属したアーセナルと古巣アヤックスの対戦による引退試合を終えたデニス・ベルカンプは、監督としてサッカー界に戻る意思がないと明かした。

 25年間のキャリアを終えた37歳のストライカーは、今後十分な休息をとる予定という。

「監督をするなんて考えたことはない。私にとって、魅力的な仕事には映らないからね。アーセン・ベンゲル監督は、『スカウトの仕事をしないか?』って誘ってくれたけど、断った。今はリラックスする時間が必要なんだ。でも、正直サッカー界から完全に身を引くのは難しい。12歳のときにアヤックスに入団してから、ずっと戦い続けてきたからね。もし、何年後かにサッカーに未練が残っていたら、何らかの形でサッカーに関わるかもしれない。ただ、今すぐということはないね」

 現役通算423試合に出場し、120ゴールを記録したベルカンプ。寡黙な人間としても知られる男が、再びサッカーへの情熱を取り戻し、その豊富な経験を現場で生かす日は来るのだろうか。