6月12日、俳優の関口宏(78)が司会を務める『サンデーモーニング』(TBS系)で発した「愚痴」が話題を呼んでいる。

 この日のスポーツコーナーでは、プロボクシングWBA・WBC・IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥が、前WBC王者ノニト・ドネアに、2回TKO勝ちしたことを取り上げた。

 野球評論家の佐々木主浩氏が、「一発で決める力ってすごいですね。当て方もうまいですし、見てて試合、早くていいですね。安心して見られます」と述べたのに対し、関口は、「だけどね、テレビは困っちゃうんですよ。早く終わっちゃうんで」と、テレビ制作側としての“本音”を吐露。佐々木氏が「まあそうでしょうね」と苦笑して応じたものの、スタジオ内には微妙な空気が流れた。

 関口の「愚痴」にはSNS上で疑問を呈する声が上がった。

《アマプラ見てないのバレバレですね》

《ん?地上波でやってた? やってもないものにどう困るの???》

《これはテレビ中継がなかったことを知らなかったということなのかな?》

「井上・ドネア戦は地上波テレビでの放送はなく、Amazonプライム・ビデオが生中継し、日本において配信初日として過去最高記録を更新しています。その前の視聴者数トップは、2022年4月9日にあった村田諒太(帝拳)対ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)のWBA・IBF世界ミドル級王座統一戦。視聴者からも『CMが少なく、見やすかった』と好意的な意見が多かったようです。

 ボクシングのビッグマッチは、高額なファイトマネーや経費がかさむため、もはや地上波テレビでは放送できず、有料のネット映像配信が主流になりつつあるのです」(スポーツ紙記者)

 関口がAmazonプライム・ビデオで視聴したかにも疑問符がつくが、そもそも、もはや必要のない心配をしているというわけだ。

「関口さんの発言内容が、物議を醸すことが増えてきました。5月8日、同じく『サンデーモーニング』(TBS系)に出演した際のことです。スポーツコーナーでシカゴ・カブスに所属する鈴木誠也選手の活躍が話題にのぼると、野球評論家の達川光男氏が、エンゼルスのマイク・トラウト選手の名前を出し『あの選手の真似だけはやめてほしいですね』と話したのです。

 しかし、関口さんは『どういうことですか?』と不思議そうな顔。達川氏は、鈴木とマイクでは打法が違うとして、『マイク・トラウトの真似をしなかったら打てるようになります』と解説したが、関口さんは『マイク・トラウトって何ですか?』と、なおも質問を続け、チグハグな印象を残してしまいました。高齢ですから、最近はさすがに心配の声が囁かれ始めています」(テレビ誌ライター)

 『サンデーモーニング』が放送されるたびに、SNS上では関口への意見が飛び交う。長年、スポーツコーナーのレギュラーを務めた野球評論家の張本勲氏も、2021年12月で卒業した。誰しも“引き際”はあるものだ。