昨シーズン限りで現役を引退した元アーセナルのデニス・ベルカンプは、2006-07シーズンのプレミアリーグが混戦になると予想した。

 新シーズンに向け、王者チェルシーはアンドリー・シェフチェンコやミヒャエル・バラックなどの大物を獲得。3シーズン連続の優勝は磐石との声もあるが、元オランダ代表FWのベルカンプは、王者に付け入る隙は十分あると断言する。

「昨シーズンのチェルシーは、予想もしない相手に負けるなど、かなり勝ち点を取りこぼした。ライバルチームに自信を与えたんじゃないかな。リバプール、マンチェスター・ユナイテッド、そしてアーセナル。この3チームは必ず優勝争いに絡むだろう。過去2シーズンに比べれば、他のチームにも十分チャンスがあるはず。確かにチェルシーは、シェフチェンコなどの大物を獲得したし、すでにドログバのような能力の高い選手だっている。でも、全員を同時に使うことはできない。たとえワールドクラスのFWを6人抱えても、同時に使えるのは多くて3人だからね」

 さらに、若返りに成功した古巣アーセナルについては、今後の飛躍を確信しているようだ。

アーセナルは、これからどんどん強くなっていくよ。ワールドカップに出場した選手も多いし、若手も順調に経験を積んでいる。そういった経験をチームに還元できれば、チェルシーへの挑戦権を手にすることができる」

 またベルカンプは、この日はじめてファンに開放されたアーセナルの新本拠地、エミレーツ・スタジアムについて、「素晴らしいスタジアム。選手を大いに奮い立たせるだろう」とコメント。22日には、ベルカンプの引退試合となるアヤックス戦が行なわれる。