今季ランヌからACミランに移籍したフランス人MFヨアン・グルカフ(20)が20日、ACミラン練習場ミラネッロに姿を現した。ジダンの後継者との呼び声高いグルカフは集まった多くの報道陣を前に「(ジダンの後継者と呼ばれる事に)笑ってしまうよ。自分と彼には年齢も、経験も違う。今、ミランの一員としてマルディーニの間近で練習出来る事を光栄に思っている」と語った。

4−2−3−1の左MFでの出場が有力視されているグルカフだが、アンチェロッティ監督によると「グルカフはモダンな中盤プレイヤー。クオリティ、運動量などを考慮すると中盤ならどこでもこなせる。カカとは違うタイプだが、現代のカルチョに対応するモダンな資質が重要」と新加入の若手に太鼓判を押した。

カルチョ・スキャンダル判決によりACミランは05−06シーズン2位から8位に降格。欧州CL出場権剥奪に加え、今季はマイナス15ポイントからの厳しいスタートとなる。ハンディキャップを負って挑む06−07シーズン、優勝争いに食い込む条件として“ジダンの後継者”の活躍が欠かせない。