コロナ疲れに効く!? 友達や知らない人とも遊べる、無料オンラインスマホゲーム3選 - 松崎りえこ
※この記事は2020年07月15日にBLOGOSで公開されたものです
そろそろ友達と遊びに行きたい…旅行に行って美味しいものを食べたい…アミューズメントパークで着ぐるみに抱きつきたい…。もうかれこれ5カ月遊びに出かけていない状態が続いています。
今回はこの「おうち時間」に友達や知らない人と盛り上がった、スマホで遊べる無料オンラインゲームをご紹介します。新型コロナで陰鬱になった気持ちが吹き飛びますよ!
(イラスト・文/松崎りえこ)
まずは先輩オススメの『PUBG MOBILE』に参戦!
ゲームはそこまで詳しくなかった私ですが、仲良しの先輩から今ハマりまくっているという『PUBG MOBILE』のお誘いを受けました。100人が島に放たれ、装備を駆使して銃を撃ったり、物陰に隠れたりしながら、最後の1人まで生き残る無料サバイバルゲームです。
指定された時間にログインしてみると、先輩はバキバキに装備されたアバターで登場。始めてまだ2週間だというのにこの格好…。なるほど、それだけハマっているということなんですね。
一方、私のアバターはTシャツにズボンに裸足と、これから戦場に出るとは思えない装い。裸足で砂利道は痛そうです。
銃を持つと性格が変わる、ゆるふわ先輩
早速先輩とタッグを組み、2人での生き残りを目指します。『PUBG MOBILE』では音声もつなぐことができるので、世間話をしながらゲームを進めていきます。
ところがライバルが現れて戦闘モードになった途端、「私が撃ちますよ!」「まだ相手、生きてますかね?」という物騒な台詞を吐きまくる先輩。いつもは“ゆるふわ”なのに、そのギャップに少々ビビりました。
先輩に武器の集め方などを教えてもらいつつ、息を殺してほふく前進する私。気がつけば、100人中4人まで生き残ることができました。スマホを持つ手がもう汗でべっとりです。
新コロ始まって以来の雄叫び!!
「残りの2人はどこに潜んでいるんだ?」。緊張がピークを迎えます。しかし、最後の2人になれるかも?と期待したその刹那、ダンプカーが突然現れました。
そして中から強そうな2人組が飛び降りてきて、あっけなく撃たれてしまった先輩と私。思わず「あーっ!」と同時に絶叫してしまったのですが、新型コロナ始まって以来の大声です。
ゲームを終えると先輩は「松崎さん、目がいいですね」と褒めてきました。まるで歴戦の傭兵が紫煙を燻らせつつ語ったかのような一言ですが、この人、普段は北欧グッズを揃えていそうなゆるふわ女子です。人はもう見た目ではわからない時代ですね。
満員電車でやってはいけない『イラストチェイナー』
次にご紹介する無料ゲームは『イラストチェイナー』。いわゆるオンライン絵しりとりゲームです。
スタートとゴールのひらがなが一文字ずつ決められ、その間を最大4人の絵しりとりでつないでいきます。持ち時間もひとり1分。通勤時間やちょっとした合間に楽しめます。
LINEやZoomで友達とおしゃべりしながらやるのが楽しいのですが、それ以上に、このゲーム内のフリールームで見ず知らずの他人とやるのが面白いことに気づいてしまいました。
「は」からスタートした回で、なぜかしょっぱなからつまずく、見ず知らずのトップバッター。“葉っぱ“とか“パンダ“とかたくさんあるでしょうよ…。たどたどしい線で何回も描き直して時間切れになり、結局何コレ?という謎の絵が完成。通勤電車の中で笑いをこらえるのに必死です。愛おしすぎる…。
絵の描き方から、回答者の個性がむき出しに
その反対に、絵が得意なのか、制限時間ギリギリまで不必要なくらい描き込む人もいたりします。“たいやき“の鱗まで細かく描き続ける人に(もういい! もういいよ!)と心の中でツッコむ私。
性別も世代もわからない、見えない相手だからこそ人柄を想像して楽しめます。次に上手につなげてくれる人、わざと難しい絵を描いて混乱させる人、諦めてめちゃくちゃな絵を描いて退室する人…。きっとリアルでも、こんな感じで仕事とかするんだろうなぁ。
全員で力を合わせて、ゴールにたどり着いたときのスッキリ感は病みつきになります。私はこのゲームのためだけに、今まで必要ないと思っていたタッチペンを100均で買ってしまいました。
オンライン早押し『クイズバトルオンライン』
そしてもうひとつのオススメが『クイズバトルオンライン』。オンライン早押しクイズです。これも赤の他人と本気バトルするのがオススメ。
クイズの内容は「リンカーン種、メリノ種などの種類がある動物は何?」や「M-1グランプリ初代王者は誰?」など、雑学から文学、政治、スポーツ、芸能と幅広く出題されます。
アイドルの問題だけは誰よりも早く答えるドルヲタと思しき人や、数学に関する問題だけはフライングで答えるリケジョっぽい人など、回答の傾向から参加者の属性が透けて見えてきます。そして時折現れる、どんなジャンルでもどんどん正解していく謎の博識者。彼らは普段どこで何をしている人たちなのでしょうか…。
友達と一緒に、広告の嵐をくぐり抜けるには?
『イラストチェイナー』も『クイズバトルオンライン』も、無料アプリのため頻繁に動画広告が表示されます。
それによって、友達とオンラインで同時にルームに入室するときにタイミングが合わなかったり、すれ違ってしまったりと、なかなかスムーズにゲームを始められないことも…。
そんなときは、やはりLINEやZoomで通話しながらゲームを始めるのが一番です。気まずい待機時間を省けたり、楽しく時間つぶしすることができます。
しかし、通信はまだまだ全部を伝えきれていない!
とはいえ、友達と遊ぶのはやっぱりリアルが一番楽しいですね。確かにオンラインでいろんなことを、しかも無料でできるようになりましたが、やはり実際に会うのとではまったく違います。
実際に会って分かち合う、その場の雰囲気。言葉はなくても通じる、目には見えない空気感っていうんでしょうか…。
例えば今、不動産業界では“オンライン内見”が広まりつつありますが、正直、部屋の中の空気感って、実際に現場を訪れてみなければわからないもの。私が今住んでいる部屋も、実際に内見してみて「なんかいい!」と五感で感じたので決めたのですが、そういう言語や視覚以外の空気も情報として5Gで、きめ細かく伝わる時代になるのかなあ…と、ぼんやり思う毎日です。
通勤の鬼から一言
私の住んでいる東京は、再び感染者数が増加傾向です。感染を防ぎながら経済も回していかなければいけませんが、もうしばらくは外出を控えて「おうち時間」したほうがよさそうです。
オンライン上で見ず知らずの人たちと遊ぶというスタイルは、このコロナ禍でかなり広まったように思えます。例えば『あつまれ どうぶつの森』でもTwitterで公開されているパスワードを使って、見ず知らずの人の島に遊びに行くことが普通に行われています。
特定の誰かと遊ぶには予定を合わせないといけませんが、不特定の誰かとは自分の好きなときに遊べるし、それなりに楽しい時間も過ごせます。もちろんリアルで友達と遊ぶときが一番楽しいですけどね!
コロナ疲れの方も、今回ご紹介したゲームを友達や見知らぬ人と楽しんでみてはいかがでしょうか?