マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は、昨季ボランチで起用し続けたアラン・スミスを、再びFWで起用する考えであることを明らかにした。

 ファーガソン監督は昨季、手薄だったボランチの補強に失敗し、苦肉の策でFWスミスをコンバート。さらに、昨年末にはMFロイ・キーンが退団したこともあり、スミスを不慣れな中盤で起用し続けた。しかし、FAカップのリバプール戦で骨折を負ったスミスは、今年2月から戦線離脱している。

 一方、ルート・ファン・ニステルローイの退団が決定的なマンUは、ジャーメイン・デフォー(トッテナム)、フェルナンド・トーレス(アトレティコ・マドリー)、ダビド・トレゼゲ(ユベントス)といった大物FWの獲得も噂されたが、ファーガソン監督はFWが本職のスミスを含めて、現有戦力で戦い抜くことを視野に入れているようだ。

「ウチにはルイス・サハやウェイン・ルーニーといったストライカーがいる。ジュゼッペ・ロッシはレンタルで半年ほど経験を積ませたいと考えているが、チームに残す可能性も十分にある。また、アラン・スミスは近々トレーニングに復帰するし、8月末か9月頃には試合に出場できるだろう。今季は、スミスを再びFWにコンバートしたいと思っている」

 チーム事情に振り回されながら、イングランド代表にも選出された本職のFWで出番が巡ってきそうなスミス。ゴール前での抜群の嗅覚と、代名詞ともいえるアグレッシブなプレースタイルを取り戻せば、マンU攻撃陣をリードする存在になる可能性もありそうだ。