イタリアの首都ローマにあるパルコ・デイ・プリンチピ・ホテルで18日、アズーリ(イタリア代表)新監督就任記者会見が行われた。FIGC(伊サッカー協会)は24年振り4度目のW杯優勝に導いたマルチェロ・リッピ監督の後任として、ロベルト・ドナドーニ(42)の就任を公式発表。ドナドーニ新監督の契約内容は2年契約、推定年俸は60万ユーロ〜80万ユーロ(約8700万円〜1億1600万円)となっている。

記者会見の場でドナドーニ新監督は「プレッシャー?W杯優勝というタイトルを背負っているほうが、何もないよりはましだ。自分は確かに若いが、強豪国にも若い監督が多い」と笑顔で応えたが、話題がトッティ代表引退に及ぶと「彼が最終決断をしたとは思っていない。彼は代表に必要不可欠な選手。まずは説得に動く」と慎重に語った。

新生アズーリはW杯優勝メンバーを基礎に、まずはユーロ08出場権獲得へ向けて始動する。スキャンダル判決によりB降格濃厚のユーベ、ラツィオ、フィオレンティーナ所属選手を気遣ったドナドーニは「代表の門戸はセリエB、国外リーグ所属選手にも開放されていることを選手達には理解して欲しい」と呼びかけている。ドナドーニ・アズーリは8月16日、クロアチアとの親善試合でお披露目、9月2日のユーロ予選リトアニア(ナポリ)で公式戦デビューを飾る。9月6日にはユーロ予選、パリで因縁のフランスと対決するドナドーニ率いるアズーリ。W杯優勝で沸く国民の信頼を勝ち得る為にも、絶対に落とせない一戦が待っている。