「議論を否定はされていない」JR東海社長 リニアの水“全量戻し策”川勝知事らへ理解求める(静岡県)
リニア工事に伴う水の「全量戻し」の具体策について、静岡県の川勝平太知事は先週、「本来の全量戻しではない」とJR東海を批判しました。これに対し、JRの社長が改めて理解を求めました。
<JR東海 金子慎社長>
「(川勝知事は)かなり否定的な意見を表明されたと承知しております。しかし、議論を否定されてはいないようなので、静岡県の専門部会を通じて、具体的にお答えする中でご理解をいただきたい」
JR東海の金子社長は、5月16日の会見で「水を戻す提案をしたのは地元の不安を解消しようということ」と話し、改めて、提案の意図を説明しました。
<JR東海 金子慎社長>
「(山梨県側に水が流出するのは)工事の安全のためにやむを得ないことだと思っております。地域の皆さんの水利用に対する懸念を解消するという目的なので、目的に立ち戻ってご理解をいただきたい」
また、金子社長は「各方面から解決に向けた期待が表明されている」として具体的にどうするのかという質問にも丁寧に回答しながら良い案を実行できるように進めたいと話しました。