チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、2006-07シーズンに向けた戦力補強が大詰めを迎えていることを明らかにした。

 すでにミヒャエル・バラック、アンドリー・シェフチェンコ、サロモン・カルーなど、大物選手獲得を次々に成功させているチェルシー。新戦力獲得はあと1人、とモウリーニョは語る。

「今後、我々が大きく動くことはもうないだろう。あと1人獲得して、恐らく1人放出することになる。戦力補強については、我々よりも精力的に動くチームがこれから増えるはずだ。我々は、昨年チームの中心となった選手を残留させ、高い能力を持った選手を補強することができている」

 モウリーニョに残された補強ポイントはサイドバック。そして、獲得候補の筆頭に挙げられているのが、ユベントスのジャンルカ・ザンブロッタだ。ユベントスのセリエB降格が確実な状勢から、移籍が確実視されるザンブロッタだが、イタリアでのプレーを最優先に交渉を進めていると、代理人が明かした。

「ザンブロッタはイタリアに残ることを希望している。ただし、ユベントスに残る可能性はない。現状で獲得に興味を示し、移籍金を捻出できるイタリアクラブはACミランしかない。しかし、ACミランとの交渉が決裂すれば、他の選択肢も考える、チェルシーの代理人とは数日中に会うつもりだ。ただ、チェルシーだけでなく、レアル・マドリーやバルセロナも精力的だ」

 一方、放出が確実視されているのがDFアシエル・デル・オルノだ。バレンシアと古巣アスレティック・ビルバオが獲得に動いており、デル・オルノも「リーガは慣れているから、スペインに戻れればいいね。バレンシアが興味を示してくれて、すごく光栄だ」と語るなど、スペイン復帰が決定的だ。