マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は、オランダ代表のFWルート・ファン・ニステルローイが移籍を志願していることを明らかにした。

 昨シーズン後半からベンチスタートの機会が増えたファン・ニステルローイは、シーズン最終節のチャールトン戦を前に起用法を巡ってファーガソン監督と衝突。ドイツワールドカップにおける低調なパフォーマンスから、一時はマンU残留も検討されたが、代理人とクラブの話し合いが決裂したため、ファン・ニステルローイが自ら移籍を志願する形となった。

 ファーガソン監督は遠征先の南アフリカで、ファン・ニステルローイの移籍直訴を次のように明かしている。

「レアル・マドリーとバイエルン・ミュンヘンがファン・ニステルローイ獲得に興味を示している。獲得を希望するチームがもう1つあるようだが、デイビッド・ギル(最高経営責任者)から、まだ情報を聞いていない。ただし、ファン・ニステルローイが自ら移籍を希望している。対策を考えなければならない」

 1000万ポンド(約20億円)のオファーを提示しているレアル移籍が最有力とされているが、マンUは1500万ポンド(約30億円)を希望していることから、交渉が難航する可能性もある。なお、レアルとバイエルン以外で獲得に動いているのは、バレンシアとみられている。本人の移籍直訴により、マンUで通算150ゴールを記録したストライカーの争奪戦は、一気に加熱しそうだ。