マンチェスター・ユナイテッドは12日、退団が確実視されているポルトガル代表MFクリスティアーノ・ロナウドの去就について、「オファーを聞き入れる準備はない」と放出の可能性を否定した。

 ドイツワールドカップ準々決勝のイングランド戦で、DFを踏みつけたウェイン・ルーニーを退場させるよう主審に詰め寄ったとして、イングランドメディアから激しいバッシングを受けているC・ロナウド。さらに、自らスペイン移籍の希望を公言しており、マンU退団は確実視されていた。しかし、マンUは移籍の可能性を否定する声明を発表した。

「マンチェスター・ユナイテッドには、クリスティアーノを放出する意思はありません。彼は2010年までの契約延長にサインしたばかりです。クリスティアーノは世界最高の若手選手であり、我々はいかなるオファーも聞き入れるつもりはありません」

 また、「この状況ではマンチェスターを離れるしかない。それに、僕はスペインでプレーしたい。レアルかバルサのどちらかになる」とまで話していたC・ロナウドも、マンU残留の可能性を検討しはじめたようだ。

「マンUでプレーを続ける可能性もあるし、移籍の可能性もある。すべての選択肢を検討するつもりだ。選手として大きく成長させてくれたクラブを離れる理由なんてない。最終的に残留が決まっても問題はないし、移籍しなくてはならないなら、それでも構わない」

 一転してマンU残留に傾きはじめたC・ロナウドの去就問題。しかし、イングランドメディアの批判やルーニーとの和解など、クリアすべき問題は山積している。