アーセナルがフランス代表のMFフランク・リベリ獲得に動き出した。ドイツワールドカップでフランスの準優勝に大きく貢献した23歳のリベリに対し、アーセナルは1000万ポンド(約20億円)のオファーを提示したようだ。

 しかし、リベリとの契約を2010年まで残すマルセイユには、ファビオ・カペッロ新監督が獲得を希望するレアル・マドリーから2600万ポンド(約52億円)のオファーが届いており、同じフランスのリヨンも2075万ポンド(約42億円)で獲得を打診しているという。さらに、マンチェスター・ユナイテッドも、ポルトガル代表のMFクリスティアーノ・ロナウドの動向次第では、獲得レースに参入する動きをみせている。

 金銭的にはライバルクラブに及ばないアーセナルだが、リベリ獲得に向け好材料がある。次代のフランスを担う逸材であるリベリは、代表のチームメイトであるFWティエリ・アンリを世界最高クラスの選手に育て上げたアーセン・ベンゲル監督の手腕に惚れ込んでおり、自らもその指導を仰ぎたいと関係者に漏らしているというのだ。

 若手育成に定評のある知将の指南を求めるリベリと、ビジャレアルへ移籍したロベール・ピレスの後継者としてリベリの獲得を狙うベンゲル。まさに相思相愛の状態だけに、マルセイユが設定する1400万ポンド(約24億円)の移籍金額にアーセナルが歩み寄ることが出来れば、リベリのロンドン行きが一気にまとまる可能性もありそうだ。