ウクライナへ向かう兵士や車両を輸送か?

連日続くロシア艦艇の活発な動き

 防衛省・統合幕僚監部は、2022年3月15日(火)午後8時頃、青森県の下北半島北東端に位置する尻屋崎の東北東約70kmの海域において、ロシア海軍のアリゲーターIV級戦車揚陸艦1隻とロプチャーI級戦車揚陸艦1隻の計2隻が西進するのを確認したと発表しました。

 それに続き、翌16日(水)午前7時頃には、今度は尻屋崎の東北東約220kmの海域を南西進する別のロプチャーI級戦車揚陸艦1隻とロプチャーII級戦車揚陸艦1隻の計2隻も確認したとのこと。なお、これらの艦艇はいずれも津軽海峡を西進し、日本海へ向かったそうです。


ロシア海軍のアリゲーターIV級戦車揚陸艦(画像:統合幕僚監部)。

 これに対し海上自衛隊は、青森県の八戸航空基地に所在する第2航空群所属のP-3C哨戒機と、同じく青森県の大湊基地を母港とする第7護衛隊所属の護衛艦「しらぬい」で、所要の情報収集や警戒監視を行ったとしています。

 ロシア海軍は、3月10日(木)には駆逐艦やフリゲートなど計10隻が津軽海峡を西進し日本海へ向け航行したほか、14日(月)には潜水艦や駆逐艦など計7隻が宗谷海峡や津軽海峡を通過しており、各種艦船が日本の周辺海域を活発に動いていることが確認されています。