スペイン代表のMFセスク・ファブレガスは、7月24日からアーセナルのトレーニングキャンプに参加する見通しを明らかにし、噂されているレアル・マドリーへの移籍を否定した。

 レアル・マドリーのラモン・カルデロン新会長は、セスク獲得を会長選挙の公約として掲げていたが、19歳の若きゲームメーカーは「来シーズンもアーセナルでプレーすること以外考えていない。僕は100パーセント、アーセナルの選手だ。それ以外はあり得ない」と、移籍の可能性を一蹴した。

 セスクは16歳でアーセナルのクラブ史上最年少デビュー記録を樹立。スペイン代表でも、ドイツワールドカップで全4試合に出場するなど、目覚しい成長を続けている。

 バルセロナのユース時代にアーセナルのオファーを受けて以来、ロンドンで生活しているセスクだが、将来的に母国スペインでプレーする夢も抱いているという。

「いずれはスペインでプレーしたい。16歳でアーセナルに移籍したから、リーガでのプレー経験もないしね。でも、今はプレミアリーグでのプレーに満足しているよ」

 若干19歳ながら、ワールドカップでも強烈なインパクトを残したセスク。レアル・マドリーが触手を伸ばすほど商品価値は高まり続けているが、若き“スペインの至宝”をアーセナルが簡単に手放すことはなさそうだ。