たしかWindows 7から加わったライブラリー機能は、登録した複数のフォルダーを一カ所からアクセスできる有益な機能である。ただ、筆者は実フォルダーを直接管理した方が全体を把握しやすく、プライベートでは多用しなかった。

加えてOneDrive登場以降、作成したドキュメントもクラウドストレージに格納する方が安全性も高まり、Windows 10辺りからライブラリー機能を使う場面は皆無となった。

Windows 11のライブラリーフォルダー


上図のようにWindows 11にもライブラリーフォルダは存在するが、クイックアクセスフォルダーにも登録されず、参照しにくい。だが、フォルダーの旧コンテキストメニューには「ライブラリに追加」が残されている。

Windows 11のコンテキストメニュー


「その他のオプションを表示」で呼び出した旧コンテキストメニュー


新コンテキストメニューは表示内容を限定しているので現れないが、旧コンテキストメニューを常用していると邪魔に感じる方もおられるだろう。前回に引き続き、今回はコンテキストメニューから「ライブラリに追加」を削除する。

「Win」+「X」キー→「A」キーと順に押すか、スタートを右クリック/長押しし、「Windowsターミナル(管理者)」をクリック/タップする


下記内容をWindowsターミナルにコピー&ペーストする


結果は即時反映される。エクスプローラーの再起動は不要だ


こちらも「スタートメニューにピン留めする」と同じく、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Blockedキーによる抑制は使用できない。サードパーティ製シェル拡張機能と扱いが異なるのだろう。なお、レジストリファイル「Library Location.reg」を結合すれば、本項目は復帰できる。

著者 : 阿久津良和 あくつよしかず 1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。 この著者の記事一覧はこちら