「若宮 宮若」 高速道にコンビ名っぽい案内看板 どうしてこうなった? 上には上がいる!
福岡県内の九州道を走っていると、「若宮 宮若」なる案内看板が現れます。妙にコンビ名のような字の並び、どうしてこうなったのでしょうか。
しばしば話題になる「若宮 宮若」
福岡県内の九州道を走っていると、「若宮 宮若 〇km」という案内標識が現れます。まるでコンビ名のような、回文の文字列。気になる人も多いのか、しばしばSNSなどで話題になっています。
九州道の「若宮 宮若」案内標識(乗りものニュース編集部撮影)。
これは「若宮IC」の案内表示で、NEXCO西日本九州支社によると、もともと「若宮 宮田」と表示していたそうです。
若宮の地名に、近隣の地名を加えたものでしたが、2006(平成18)年に福岡県若宮町と宮田町が合併し「宮若市」が誕生。案内標識の宮田を「宮若」に改めるも、若宮ICの名称は変わっておらず、「若宮 宮若」となったわけです。
「徳次郎 さくら」。コンビ名のような案内看板はほかにも、栃木県に存在にします。日光宇都宮道路の本線上に掲げられた「徳次郎IC」の案内標識です。
徳次郎は宇都宮市徳次郎町のこと。案内標識はもともと「徳次郎 氏家」でしたが、氏家町が合併で「さくら市」になったため、どちらも名前のような文字列に変わったのです。ちなみに、徳次郎は「とくじろう」「とくじら」の読みが混在していましたが、2021年3月、町名もIC名も「とくじら」に統一されました。
若宮IC、徳次郎ICとも、もとのIC名に、近隣の地名を追記したケースでしたが、近年はIC名そのものに“合成名”が採用される傾向です。たとえば「三沢十和田下田IC」(青森県、第二みちのく有料道路)、「大井川焼津藤枝スマートIC」(静岡県、東名高速)などで、IC名がどんどん長くなっています。