いかつい顔つきへ フランス軍のトラック型自走砲「カエサル」アップグレード化
装軌式のAuF1自走砲も「カエサル」で更新しちゃいます。
トラック型自走砲の中心的存在「カエサル」
フランスの安全保障企業ネクスタ―は2022年3月1日、フランス軍事省からトラックタイプの装輪155mm自走砲「カエサル」の近代化改修型を開発するよう指示を受けたことを明らかにしました。
「カエサル」は、ルノートラックディフェンスが開発・製造する「シェルパ5」軍用トラックの6WD仕様をベースに長砲身の52口径155mm榴弾砲を組み合わせたものです。
ネクスタ―が発表した「カエサルMkII」装輪自走砲のイメージイラスト(画像:ネクスタ―)。
ネクスタ―によると、新型は「カエサルMkII」といい、おもな特徴は運転席を含むキャビン部分を装甲化して乗員に対する防護力を一層強化しているところだそうです。
フランス陸軍では「カエサル」装輪自走砲を2008(平成20)年以降、77両導入し運用しています。また旧式化した装軌式(いわゆるキャタピラ式)のAMX30 AuF1 155mm自走砲の更新分として、同国は「カエサル」の8WD仕様を調達予定ですが、こちらのタイプはすでにキャビン部分が装甲化された仕様になっています。
今回、ネクスタ―が開発を指示された「カエサルMkII」は、足回りについては6輪(6WD)のままであるため、乗員防護以外の部分については大きく変更は加えられないようです。