ポルトガル代表の指揮官ルイス・フェリペ・スコラーリは、同国代表の監督続行の可能性はあるとしながらも、今後については何も決めていないと伝えた。ポルトガルサッカー協会との契約は7月31日で終了するスコラーリのその後は今のところ白紙の状態となっている。

「引き続きポルトガルを率いる可能性は十分にあるが、今後についてはまだ決めていない。数カ月間休養を取り、身の振り方についてはその後決めるつもりだ」。

一時は、スベン・ゴラン・エリクソンの後任としてイングランド代表監督に就任すると噂に上っていたスコラーリだが、プライバシーを侵害するイングランドメディアのやり方を含めたイングランドの文化が自分とは合わないという理由からこれを断っている。ポルトガルサッカー協会は、2年の延長つまり2008年の欧州選手権までスコラーリ体制で行くことを望んでおり、契約延長を目指しているが今のところ合意には達していない。

「お金が私の人生の全てではない。私に必要なものは太陽と短パンで歩き、海に出かけられる環境だ」。交渉の詳細については冗談まじりにそうコメントし、明言を避けている。

スコラーリは、2002年W杯日韓大会でブラジルを率いて優勝した後、ポルトガル代表監督に就任。自国開催となった2004年欧州選手権では決勝進出、W杯今大会ではベスト4に導いている。その優れた手腕にはヨーロッパのクラブや、各国が注目しており、ここ最近では代表監督に招聘するべくメキシコからのビッグオファーが届いているとも伝えられている。