「リージョナル貨物ジェット機」誕生へ 中古のE190/E195を大改造 実はエコ? エンブラエル
日本で見られる日は来るのでしょうか?
2024年就航へ
ブラジルの航空機メーカー、エンブラエルが現地時間2022年3月7日(月)、同社の主力商品であるリージョナルジェット(地方間輸送を担う100席以下の旅客機)、「E190」「E195」中古機を改修し、貨物専用機として再発売する「P2F(パッセンジャー・トゥー・フレイター。貨物転用型の略)」計画をスタートさせると発表しました。就航は2024年を予定しています。
エンブラエル「P2F」計画のイメージ(画像:エンブラエル)。
この改修プログラムは、旅客機として運航されているE190・E195型全機で対応可能。改修はブラジルのエンブラエル施設で行われ、フロントカーゴドアの設置や床の補強、空気管理システムの変更などが実施されるといいます。E190Fは10.7t、E195Fは12.3tのペイロード(搭載可能容量)を持つとのことです。
エンブラエルによると、現在、約10〜15年前にデビューしたE190・E195初期型が旅客機としての役割を終えるケースが出てきているとのこと。今回の「P2F」計画で、同型の寿命がさらに10から15年延長されるといいます。
同社は、E190/E195の貨物転用型のニーズについて、ターボプロップ貨物機(ATR42など)と大型のナローボディジェット(ボーイング737やA320など)の間を埋めるのにマッチするとし、今後20年間で約700機の需要があると見込んでいるとしています。