人気バトルロイヤルゲームのフォートナイトやゲームエンジン・Unreal Engineの開発元として知られるEpic Gamesが、アメリカの派遣労働者を正社員として雇用する計画であると海外メディアのThe Vergeが報じています。

Epic Games is making hundreds of temp testers into full employees with benefits - The Verge

https://www.theverge.com/2022/2/19/22942053/epic-games-full-time-employment-contingent-workers

The Vergeが直接確認したところによると、Epic Gamesは品質保証テストを担当していた派遣社員だけでなく、他の契約社員についても正社員として雇用するべくオファーを出しているとのこと。The Vergeが独自に入手したEpic Gamesの社内メモには、「アメリカを拠点とする派遣労働者を随意正社員として雇用していく」と記されているそうで、このオファーの多くは2022年4月4日に発効することになる模様。

なお、Epic Gamesと労働者の両方が「派遣労働者としての地位を維持することが理にかなっている」と考える例外的なケースがあるため、これについては正社員として雇用することはないとのこと。

Epic Gamesの広報担当者であるElka Looks氏は、「数百人の派遣労働者を正規雇用する」としており、品質保証テストに関わる従業員については「すべてではないがほとんどが正社員となる」と説明しています。加えて、記事作成時点ではEpic GamesはEastridge、Hays、Nextaffといった企業の採用担当者を通じて品質保証テスターやその他の労働者と派遣契約を結んでいますが、今後はすべての労働者がEpic Gamesに直接雇用されることとなり、福利厚生プランの対象になることとなる模様。

Epic Gamesは派遣労働者を正社員として雇用することを計画しているわけですが、今後も短期的なニーズを満たすために引き続き派遣労働者を雇用していく予定であるとLooks氏は語っています。



近年、ゲーム業界ではゲームスタジオと派遣労働者との間で緊張感が高まっており、品質保証テスターをはじめとした派遣労働者の労働条件を改善するための大きな動きが起きています。セクハラや性差別問題に揺れるActivision Blizzardの従業員も、子会社であるRaven Softwareの品質保証チームで働く契約社員12人の契約が打ち切られることを理由に、無期限のストライキを敢行しました。

Activision Blizzardの従業員が200人規模の無期限ストライキを決行 - GIGAZINE