レアルとチェルシーの摩擦の火種となっているロッベン(C)EFE

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 チェルシーは、レアル・マドリーがMFアリエン・ロッベンと不正に接触したとして、FIFA(国際サッカー連盟)に調査を求めると発表した。

 レアル・マドリーの新会長ラモン・カルデロン氏は、「我々はすでにロッベンと話をした。彼はレアルでのプレーを希望している。また、アブラモビッチ会長と話し合いを行なった(スポーツ・ディレクターの)ミヤトビッチによると、チェルシーとの合意にも問題はないとのことだ」と話すなど、ロッベン獲得に自信をみせた。

 しかし、チェルシーのピーター・ケニオン最高経営責任者は、アブラモビッチ会長とレアル側の接触を否定。さらに、許可なくロッベンと接触したとして、FIFAに調査を求める意向を示した。

「アブラモビッチ会長だけでなく、チェルシーの関係者や代理人がレアルのミヤトビッチ氏と会合を持った事実はない。移籍についての話はすべてデタラメだ。我々にアリエンを放出する意思はない。その上で、カルデロン氏はレアルがアリエンと話し合いの場を持ったと明言した。我々は、レアルが不正にアリエンと接触した事実がないか、FIFAに調査を求めるつもりだ」

 ロッベン獲得の動きに加え、アーセナルのMFセスク・ファブレガスやマンチェスター・ユナイテッドのFWルート・ファン・ニステルローイに対する興味も公言しているカルデロン氏。レアル新会長の動向次第では、今後もプレミアクラブに大きな波紋を広げそうだ。