Windows 11で動作するUWPアプリはバックグラウンドで動作し、素早い応答性を実現している。また、未使用時はメモリーなどのハードウェアリソース消費を抑制する機能を備え、OSパフォーマンスに対する悪影響は大きくない。

バックグラウンドで動作しつつも、プロセス中断中の「フォト」


上図のタスクマネージャーはバックグラウンドプロセスの一部だが、「スマホ同期」「フォト」がプロセス中断中ながらも動作していることが分かる。前者はスマートフォンから通知を受け取る割り込みを設けるためにメモリーを消費しているが、後者は0MB。ただ、筆者は別の画像ビューアーを画像ファイルに関連付けているため、フォトを使う場面は多くない。バックグラウンドプロセスに居残るUWPアプリを終了させよう。

「設定」の「アプリ/アプリと機能」を開き、「アプリの一覧」の検索ボックスにUWPアプリ名を入力。検索結果の三点リーダー→「詳細オプション」と順にクリック/タップする


「このアプリをバックグラウンドで実行する」のドロップダウンリストをクリック/タップで開く


一覧から「常にオフ」をクリック/タップして選択する


設定ページ下部にある「終了」をクリック/タップする


本設定はバッテリー消費を軽減するためのものだが、デスクトップPCで利用する場合は、バックグラウンドプロセスとして残ることを抑制できる。今回検証した限りでは確かに、「フォト」終了後にバックグラウンドプロセスに残ることはなかった。

先ほどまで「データ交換ホスト」「仮想マシン管理サービス」の間にあったフォトのバックグラウンドプロセスが消えている


HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\BackgroundAccessApplicationsキーにDWORD値「GlobalUserDisabled」を作成し、データを「1」に変更すると、「このアプリをバックグラウンドで実行する」自体が無効になる。キー名などから察するにUWPアプリ全体のバックグラウンド動作を抑制できそうだが、「メール」「スマホ同期」などをお使いの場合はおすすめできない。

レジストリによるバックグラウンド動作の抑制も可能である


著者 : 阿久津良和 あくつよしかず 1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。 この著者の記事一覧はこちら