収納グッズを買う前に。家にあるものを活用する0円収納テク
大掃除の季節がやってきました。家の中をすっきりさせるべく、さまざまなことを考えている人も多いのでは?大掃除ででてくるあらゆるものを前に、収納グッズを買おうと検討している人もいるかもしれません。でも、買う前に試してほしいことを、収納アドバイザーの三條凛花さんが教えてくれました。
収納グッズを買う前に。意外と使えるものが家の中にあるかも?
すっきり収納を実現するため、収納グッズの購入を検討する人もいるのではないでしょうか? でも購入前に、ぜひ家にある収納になるそうなものを試してみませんか?
●すぐに収納グッズを買わないほうがよい理由
引っ越したとき、新しい家具を買ったとき、ものが増えたとき、模様替えをしたとき。さまざまなタイミングで、収納グッズの購入を検討される方も多いと思います。
でも、すぐに収納グッズを買うのはじつはおすすめできません。サイズが合っているだけや、見た目が好みなだけでは、収納ケースはうまく機能しないからです。
とりあえず買いをしてしまうと、あとでこんな悩みが出てくることがありますよ。
「もっと浅い(深い)ケースのほうが取り出しやすかったな」
「真っ白が好きで白で統一したけど、中身が見えないのは意外と不便。かといってその都度ラベルをつくるのも面倒だな」
「見た目重視でワイヤー製のケースにしたら、小物が落ちてしまった」
●収納グッズを買って失敗しないために、家にあるもので試してみよう!
そこでおすすめしたいのが、おためし期間を設けること!
家によくあるものを使って、0円おためしボックスを用意します。収納グッズの購入を検討するのはそのあとに。
0円おためしボックスは、いろいろなものでつくれますよ。
わが家は夏に引っ越したばかりですが、新しく買わずにいろいろな場所でおためしグッズを使っています。おためしグッズを使うことで、収納ケース購入の失敗を防ぐことができます。また、とくに見た目や使い勝手、耐久性が気にならないのであれば、もちろんこのまま常駐収納ケースとして使うことも可能です。
●お試しボックスその1 コップ
おためしボックスとして使えるものはいろいろあります。
たとえば、コップです。紙コップのほか、ノベルティやおまけでもらったマグカップなど、なんでも構いません。
そのまま使えば細長いものの収納に向きます。このように、透明のコップなら、中身も見えるので便利です。
クリアコップを収納ボックスの中に入れれば、仕切り代わりにもなります。
とくに模様替えや引っ越しなどで、これまでとがらりと片づけ方が変わるとき、収納に慣れるまでには時間がかかります。確かに片づけたのに、どこにしまったかわからなくなってしまうともったいないですよね。
そういう意味でも、透明のコップを使ったおためし収納は便利です。
●お試しボックスその2 お菓子の箱や缶
お試しボックスの2つめは、いただきもののお菓子の箱や缶です。
ある程度硬さがあり、箱とフタが分離でき、しっかりしたつくりのもののほうが使い勝手がいいです。
スーパーなどで買える市販のお菓子の空き箱は、箱とフタが分離できませんし、すぐに折れてしまうので、おためしボックス向きではありません。
しかも、フタもおためしボックスとして使うことができますよ。
なお、フタとセットで箱を使う場合、注意点があります。それは中身が見えないこと。
何を入れたかわからなくなってしまったことが何度かありました。フタつきの箱や缶を使う場合、ふせんなどに中身を書いて貼っておいたほうが無難です。
缶はさまざまなデザイン・サイズがあり、出しておいてもかわいいので、お試しのつもりがそのまま常駐の収納ボックスとして長年使っていることもよくあります。
●おためしボックスその3 紙袋
最後のおためしボックスは、紙袋です。これは、ペラペラの薄手の紙袋ではなく、ある程度しっかりしたつくりのものを使うのがおすすめです。
わが家ではいただきもののお菓子が入っていた紙袋を使いました。市販の収納ケースと同じように、棚などに入れて使うことができます。
持ち手部分を切って、底につけると引き出せる取っ手になります。軽くて壊れにくいものを入れて、高いところの収納として使ってもよさそうです。
●いらない収納ボックスもすぐには捨てない
せっかく買ったのに、いらなくなってしまった収納ボックスがあるおうちも多いのではないでしょうか。でも、大丈夫。これも活用しましょう。
わが家も、おためし期間を設けていなかったときに購入したものや、なにかの付属品としてついてきたものを中心に、不要な収納ボックスがいくつかあります。
たとえばこれは、子どものおもちゃについてきたカゴです。私は、なるべくケースの色を統一することで判断しやすくしているので、鮮やかなグリーンの使いみちはありません。
とりあえず新居でケースが足りない部分に使ってみたら、とてもサイズ感がよく、そのまま使っています。
このように意外と試してみると使い道がある場合もあるのですが、注意点があります。すべてを捨てずに使い続けるのは、やはりむずかしいということ。
こうした不要な収納ボックスに関しては、すべて取っておくのではなく、大きめの箱を用意し、その中に入る分までなどルールを決めておきましょう。
●もう収納ボックスで失敗しないためにも
このように、いきなり収納グッズを買うのではなく、まずは家にある0円グッズを活用し、おためし期間を設けてみましょう。
収納ケースを買うときに失敗しづらくなりますよ。不要なものも、捨てずにおためしケースとして使えるので、数や量を決めて保管しておきましょう。