40代からの冬は「大判ストール」がおすすめ。小顔に見える3つの巻き方
本誌でも活躍中のスタイリストの山本あきこさんの人気連載。「もしかしてファッション以前?」という素朴な疑問から、「この服のスタイリングはどうしたらいい?」という現実的な着こなしまで、大人の女性の「それ、あるある!」というおしゃれのお悩みにお答えしていきます。
大人の女性には「大判ストール」をもっと使ってほしい!
いよいよ冬も本格化! 日中は暖かくても、夕方や夜は冷え込む日が増えてきましたね。そこで出番となるのが「巻き物」。ストール、マフラー、スヌード、ティペット…。いろいろな巻物がありますが、なにがいいんでしょう?
●「巻き物」はなにがいい?どう巻けばいいの?
あはは! そうなんです!「巻き物」って慣れないと難しいですよね。毎年同じように見えて、少しずつ流行が変化しているのは、服も巻き物も同じ。スニーカーが流行ったり、「ワークマン」のようなアウトドアブランドが人気の昨今は、ファーやティペットのようなエレガントなアイテムより、少しカジュアルなアイテムのほうが、使いやすいかもしれません。
●おすすめは「大判ストール」!
大判ストールって、「使う人」か「使わない人」に分かれると思うのですが、大人の女性のおしゃれにおすすめなんです! 巻き方を工夫すれば、カジュアルからきちんとまでいろいろなニュアンスを表現できて、おしゃれの幅が広がります。それにストールのおしゃれって、例えばズボッとかぶって終わりという「スヌード」などに比べると、なんだかとってもエレガントな雰囲気じゃないですか? 一手間かけている感じが大人のおしゃれっぽくていい! とにかく、使い方や巻き方をいくつか知っておけば、絶対に損をすることはありませんから、今回は「大判ストール」をマスターしましょう!
●「大判ストール」初心者さんのための3つポイント
ポイント(1) 無地とチェック柄があると便利!
どちらか1枚でもいいのですが、どちらの方がいい? といには甲乙つけがたいのが正直なところ…。なので、2つ持っているとコーディネートのバリエーションが広がるのでおすすめ!
無地は、ベージュかグレー、オフホワイトなどが顔色も明るく見えていいと思います。
チェック柄は、自分の好きな色合いのものでいいのですが、「赤」が入っていると、着こなしのポイントになって使いやすいかも。ただし、ベース(地の色)が赤だと子供っぽくなってしまうことがあるので、地の色はグレーやネイビーなどの落ち着いた色で、チェック柄の格子部分に赤が入っている、などのデザインがいいかもしれません。
大きさは75cm〜90cm幅のものが使いやすく、あまり厚手すぎないものがアレンジしやすいくて使いやすいと思います。
ポイント(2) 先に巻いてから、アウターを着るとおしゃれ
多くの方は、「アウターを着てからストールを巻く」という順番だと思うのですが、この順番を入れ替えて、「先にストールを巻いてから、アウターを着る」ことで、グッとおしゃれに見せることができます。もちろん、後から巻くパターンもあります。でも、「雑誌と同じ巻き方をしているのに、イマイチ決まらない…」という場合は、この順番を試してみると、一気におしゃれ感が高まるかもしれません。さらに、アウターを着込んだあとは、少しストールを内側から引き出してみてくだい。こうすることで、こなれた雰囲気に見せられます。
ポイント(3) まずは、巻き方を3つ覚えよう!
ストールの巻き方、何をどうすればいいかというのももちろんですが、「どんなトップスにどんな巻き方が合うのかがわからない」というお悩みもよく聞きます。そこで、今回は代表的な3つの巻き方とマッチするアウターについて解説していきますね。
●大人の女性におすすめのストールの巻き方3つ
(1) 「ミラノ巻き」はカジュアルアウターに!
まずはイラスト左の「ミラノ巻き」。これはダウンジャケットやキルティングアウターなどの、カジュアルなアウターに合わせるのにおすすめ。結び目がややコンパクトで立体的に見せられるので、ダウンのようなボリュームアウターに合わせても雪だるまみたいにモコモコにならず、すっきり見せらます。しかも、こちらは崩れにくい巻き方なので、風に吹かれまくる「自転車の日」も安心!
【ミラノ巻き】片方を長めにして一回ぐるりと巻きます。垂らしたマフラーの両端のうち、片方を引き上げて輪を作ります。その輪の中からもう片方の生地端を引っ張り、輪の中に通して完成。
(2) 「ボリューム巻き」はフェミニン派さんに
次にイラスト中央の「ボリューム巻き」です。こちらはメリハリがあって可愛らしい巻き方なので、フェミンな雰囲気のファッションや、スカートスタイルによく合います。フリンジが目立って動きがでるので、小顔効果が狙えるのが嬉しいところです。
【ボリューム巻き】片方のマフラーを長め垂らして、首にかけます。マフラーの長い方を、ゆったりと1周巻き、左右に垂らしたマフラーを交差させます(このとき必ず短い方を上に)。左右に垂らしたマフラーを交差させます。下側にある、長い方のマフラーを下から上に持ち上げます。首元にできた輪っかに、上から差し込んで下から出します。結び目を左右どちらかに寄せたら完成。
(3) 「ワンループ巻き」はマニッシュな雰囲気にマッチ
最後はイラスト右の「ワンループ巻き」。こちらはとても簡単な巻き方ですが、力加減によってボリューム感を調整できるので、コーディネートも簡単です。こちらはピーコートやチェスターコートなどの、マニッシュなアウターと相性抜群。
【ワンループ巻き】半分に折ったマフラーを首にかけ、できた輪っかの間にマフラーを通せば完成!
●ストールで冬のおしゃれが広がる!
以上ですが、いかがだったでしょうか。私もこの秋冬、たくさんストールを使っています! 大判ストールは最悪うまく巻けなくても、写真のように後ろから肩にかけてどちらかの肩にもう片側を引っ掛けるだけでもサマになりますよ(笑)! ちなみにアクセサリーは、ネックレス系より、小さめのイヤリングやイヤーカフなど、耳にするもののほうが相性がいいみたい。さらに私はメガネなどをプラスして、アクセントにすることもあります。
みなさんもぜひ、ストールで冬のおしゃれを広げてくださいね。それではまた来月!