ESSEonlineではセックスレスに悩む読者を取材し、その実体験を漫画化。今回は、「子どもを産んでから産後うつになり、セックスレス。もうこのまま夫とはセックスしなくてもいい…」と話す理名さん(仮名・34歳)。前回、夫のスマホで浮気の証拠を見つけた理名さん。夫の両親と暮らす理名さんは、浮気について話し合えるのでしょうか?

夫が後輩女性と浮気。一週間、様子をみた結果…

夫のスマホに浮気の証拠写真を見つけてしまいました。まさか、うちの夫が! という驚きよりも、あぁやっぱりそうだったんだという落胆のほうが強かったです。

しかし、浮気を放置しておくわけにもいきません。結局一週間、言おうか、見なかったことにするか悩みながら状況を見守っていたのですが、A子さんからの深夜の着信は続きました。

 

ついに「どういうこと?」と、夫にA子さんとの関係について詰め寄ると、「なんでスマホを勝手に見るんだよ!!」と逆ギレしてきました。このことがきっかけで、しばらく会話すらない状態に発展。

●セックスレスから浮気に発展してしまった責任は私にもある…

しかし、不幸中の幸いだったのは、夫とA子さんが恋愛関係というわけではなく、ただの突発的な遊びの関係だったことです。2人の関係は私に浮気が発覚して、あっさりと終焉を迎えました。

「癒しがほしかった」という夫の言葉が私の胸に突き刺さりました。セックスをしたくなくて夫を避けていたから、本当に寂しかったのだと思います。断ったときの悲しそうな顔を思い出したら、もうそれ以上責める気にはなれませんでした。

ただこの件について、夫は未だに一度も謝ってはくれてはいないのです。私も許しきれたわけでもありませんが、夫のことが好きなので離婚は考えていません。
ただ、夫婦の間に刻まれた、だれにも言えない厄災として、一生忘れることはないと思います。

2人目妊活をしたくない妻。もう一人子どもがほしい夫

もともとは「子どもは2人くらいほしいよね」と話し合っていた私たち夫婦。しかし、1人目の産後からセックスレスになり、いざ2人目をつくろうとした頃には、もうそういうことをできない関係になっていました。

●「排卵日はいつ?」と聞いてくる夫

30代も半ばに差し掛かろうとしているなかで、あとから後悔しないように、念のため不妊治療の基礎検査だけは2人で受けておくことにしました。大きな問題は見つかってはいないのですが、そもそも1人目のときのワンオペ育児と産後うつのトラウマがあるので、なかなか本気で妊活しようという気持ちにはなれずにいます。

 

夫は単身赴任から帰ってくるたびに「排卵日はいつごろになりそう?」と聞いてくるのですが、するのもめんどくさいと思ってしまって…。スルーしているうちに、向こうもだんだん諦めて聞いてこなくなりました。

●本音を夫に言えないでいます

夫には「1人目のとき、家事や育児に協力してくれなかったから、2人目は考えられない」と伝えてあります。でも本当は子どもはかわいいし、夫からも「それなら今度は一緒に子育てしよう」と言ってもらえたら解決するのに…。

今も単身赴任をしていて忙しい夫は、そんな私の心の内を察してくれることはなさそうです。

2人目妊活に前向きになれないでいる正直な理由を打ち明けるべきなのか、ずっと悩んでいます。

●もう一度、夫と一緒に子育てのチャンスがあれば変わるかも

このままセックスをしない人生でも構わないとは思うけれど、夫はどうなんだろうと考えることはあります。

この春、生まれ育った地方に念願のマイホームを手に入れ、義理の両親との同居も解消。新しい家での生活が始まりました。
子どもがランドセルを背負って小学校へ通う様子を見ながら、夫がふと「いつの間に、こんなに大きくなったんだろうなぁ」なんて感慨深げに見つめている横顔を見ていてたら、とたんに切なさがこみ上げてきました。

 

仕事を一生懸命がんばっていたばかりに、子どもが成長していくかわいい瞬間をたくさん見逃してしまった夫。私自身も、いつもニコニコしていて優しさにあふれている、そんな思い描いていた母親にはなれませんでした。

 

もし、もう一人、子どもが生まれたならば、夫と一緒にもう一度初めから子育てするチャンスができる。夫も同じことを思っていてくれたらいいな…。年齢的な問題もあるので、本音で話し合える機会を早めにつくっていこうと思っています。

●次回は性欲がない夫に悩む40代主婦・玲子さんの場合

理名さんのお話はここまでです。ワンオペからの産後うつ、義実家での同居、セックスレス、夫の浮気、そしてマイホームを購入してからの新しい生活…。わだかまりが完全に解消していませんが、もしかしたらこれからは…という希望も感じられる夫婦のお話でした。

次回は性欲がない夫に悩む40代主婦・玲子さんの場合です。ESSEonlineで近日公開しますので、お楽しみに!