電子レンジ+コーラで!本格やわらか「豚の角煮」【調理家電でラク家事ごはん】

レンジ加熱+コーラで作る!本格味のやわらか「豚の角煮」

毎週連載【調理家電でラク家事ごはん】2021年12月は、簡単に作れる“肉系おつまみ”を紹介しています。先週と同じく、電子レンジで作るお肉を使ったおつまみを、電子レンジ料理研究家のタケムラ ダイさんに教えていただきました。

調理時間:約50分

「今回はコーラで煮込む豚の角煮。コーラを使うと炭酸によってお肉がやわらかくなります。またコーラに含まれる糖分とスパイスは豚肉、しょうゆの旨みと相性が良く、おいしく仕上がりますよ。

お肉をよりやわらかくするため、まいたけを使うのもポイント。まいたけからも出汁が出て、より味わい深くなります」

材料(2人分)

・豚バラ肉(ブロック)……200g
・コーラ……300cc
・しょうゆ……50cc
・長ねぎ(青い部分)……1本分
・しょうがの薄切り……4枚分程度
・まいたけ……1パック

下準備

・豚肉を冷蔵庫から出して置いておく

「常温の豚肉を使ったほうが火の通りが良いので、調理の前に冷蔵庫から出し、常温に戻しておきましょう」

作り方

1. 豚肉にフォークで穴をあけ、食材を切る

豚肉の全体にフォークで穴をあけ、長ねぎの青い部分は10cmくらいの長さに、しょうがは薄切りにします。

「豚肉に穴をあけておくことで、内部まで味が染み込みやすくなります。

長ねぎの青い部分は、肉のくさみを消し、香りづけをするためのもの。食べやすい大きさに切って加えてもOKです。しょうがは皮付きのまま薄切りにしてください。皮が付いたままのほうが香りがたつので」

2. 食材と調味料を合わせる

コーラとしょうゆを合わせ、軽く混ぜておきます。

「ほかの食材と合わせたときにまんべんなく行き渡るように、あらかじめ混ぜておいてください」

耐熱容器に1の豚肉、長ねぎの青い部分、しょうがの薄切りを入れて、混ぜておいたコーラとしょうゆを注ぎ入れます。

「豚肉全体が浸る量が入るくらい深さのある容器を使ってください」

まいたけを食べやすい大きさにちぎって、豚肉にのせるように均一に置きます。

「まいたけの酵素と味わいがおいしく作るポイントです。ほかのきのこではなくまいたけを使ってくださいね」

3. 電子レンジで加熱する

クッキングシートをのせ、ラップをかけたら電子レンジ600Wで10分加熱します。

「クッキングシートで落とし蓋をすることで、全体にまんべんなく熱が伝わってより火が通りやすくなり、味も染み込みやすくなります」

「味を馴染ませるために食材に圧が加わるようにしたいので、ラップはぴったりとかけてください」

4. 蒸らして盛り付ける

電子レンジから取り出したら、ラップをかけたまま30分以上放置して蒸らします。食べやすい大きさにカットして、器に盛りつけたら完成。

「蒸らす段階でなかまでしっかり火が通り、味が馴染んでいきます。1~2cmの幅にカットして盛り付けると、見栄えが良くて食べやすいですよ」

「煮汁に豚肉や野菜の旨みが出ているので、煮汁もお肉の上からかけて、一緒に盛り付けてくださいね。とろみをつけたい場合は、煮汁だけ取り分けて電子レンジで様子を見ながら1~2分加熱して煮詰めてください。

和からしを合わせると良いアクセントになりますよ」

レンジ調理で手軽に角煮をおつまみに

コーラに含まれるスパイスの香りが、しょうがや長ねぎの風味とともに豚の旨みを際立たせ、絶妙な味わいに。電子レンジで調理をしたことで、長く煮んだ豚肉のようにパサつかず、しっとりジューシーに仕上がっていました。豚肉の旨みと自然な甘みが口の中に広がります。

「コーラ以外の炭酸飲料も試してみましたが、コーラが一番風味良く仕上がりました。甘みもちょうど良いんです」

手間いらずでごちそう感のあるひと皿は、年末のおうち飲みで重宝しそうなメニューですね。甘辛い味付けでこってり感がおいしい豚の角煮には、辛口の日本酒やすっきり飲めるハイボール、サワーなどが合いそうです。

次回は「一本ねぎの七味肉みそマヨ」

次回ご紹介するのは「一本ねぎの七味肉みそマヨ」。寒い季節においしい長ねぎを、ピリ辛のマヨネーズと合わせた肉みそで、素材の風味をいかした温かいおつまみに仕上げます。電子レンジで手早く作れて、おもてなしにもぴったりのおしゃれなひと皿です。いろいろな料理に使える肉みそは作り置きしておくととっても便利ですよ。お楽しみに!

文・取材/神山 彩子
撮影/植松 富志男(macaroni編集部)