マイナポイントの満額2万円ゲットするために今からできること

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「政府は、国民のための経済対策として、マイナンバーカードを取得した人に最大2万円分のポイントを与えると決定しました。しかし、カードを持っているだけで『2万円もらえる』わけではありませんから注意が必要です」

こう話すのは、ファイナンシャルプランナーの中村薫さん。

2万円の内訳は「〈1〉カードの新規取得」後、電子決済サービスを登録すると5,000円が、「〈2〉健康保険証としての利用登録」と「〈3〉国からの給付金受取り口座の登録」でそれぞれ7,500円が受け取れるというもの。夫婦なら全部で4万円分のポイントが獲得できる。

今後開始されるこれらの新事業のうち、〈1〉は’21年4月末までにカードを取得した人を対象に行われたマイナポイント事業を再開する形で実施される予定だ。

「カード取得後、マイナポイント事業に申し込むと、申し込み時に選択したクレジットカードやPayPay、nanacoなどのキャッシュレス決済サービス上で使用した金額の25%が、5,000円を上限にポイントとして還元されます。’21年4月末までにカードを取得していても、過去にポイント申し込みをしていなければ、受け取ることができます」

〈2〉の健康保険証としての登録はすでに可能。カードを持っていればカード取得者向けサイト「マイナポータル」やセブン銀行のATMなどから行うことができる。

「〈3〉の口座登録は今後マイナポータルなどで申し込みが可能になる予定です。ただし、〈2〉と〈3〉のポイント付与方法は現時点では確定していません」

■カードの申請数は増加中。スムーズなポイント獲得のためには今のうちに申請を

現状できることは、カードの作成し、保険証としての利用登録をすませることの2点のようだ。今後ポイントが受け取れる時期は未定だが、政府の決定を受けカードの申請数は増加傾向にあるという。

’20年にポイント事業が行われた際には、申し込みが急増し、受け取りまで3カ月かかるケースも続出。マイナンバーカードをまだ持っていない人は、今のうちに取得しておいたほうがよさそうだ。

「郵送やパソコン、証明写真機での申し込みもできますが、スマートフォンでの申請が手軽です」

【マイナンバーカードの作り方】スマートフォンで申請

(1)顔写真をスマホで撮影
(2)自宅に届いた交付申請書に記載のQRコードから申請用WEBサイトにアクセス
(3)画面の指示に従いメールアドレスなどを登録
(4)登録したメールアドレスに届くURLをクリックして、申請者専用WEBサイトを開く
(5)顔写真を登録し、必要事項を入力し、申請完了

約1カ月後、交付場所などを知らせる交付通知書(はがき)が自宅に届く。交付通知書の内容を確認し、期限までに必要な書類を持って交付場所に行きカードをゲット!

【保険証としての利用登録】

(1)マイナポータルアプリをダウンロード
(2)画面の指示に従ってマイナンバーカードを読み取り、パスワードを入力すれば申し込み完了

※セブン銀行ATMなどからの申し込みも可能

ポイント付与サービスが開始され、申し込みとなった際には次の点に注意がいる。

「キャッシュレス決済の選択時に、ふだん使わない決済方法を登録すると無駄な買い物などにつながることがあるため、よく使うものを選ぶのがおすすめです。一方で、銀行口座への紐づけに不安があるという人はメーンバンク以外を登録するのもひとつの手でしょう」

【キャッシュレス決済サービスと連携】(※サービス開始前)

(1)スマホでマイナポイントアプリをダウンロード
(2)アプリを起動し、画面の指示に従い「マイナポイントの予約」をする
(3)予約ができたらアプリから「マイナポイントの申込」をする。連携する決済サービスのIDを事前に用意しておくとスムーズだ
(4)「マイナポイントの申込」で連携した決済サービスでチャージorお買い物。2万円使用で5,000円キャッシュバック!

※カード読み取り対応のスマホを持っていない場合は、決済サービスによってはマイナポイント手続スポットやATMからの申し込みも可能

1人2万円分が絶対もらえる今回の事業だが、未発表の項目も多い。今後の動向も要チェックだ!